rainy day 2 (ページ3)

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53話チャライト？ページ3

『きゃ～～ッッ‼すんちゃ～んっ
久しぶりぃ、元気だったぁっ⁉⁉』

そんな声と一緒に
何人かの女の子達が、俺達のソファを囲んだ。

S「はいはいっ、座って座ってッッ‼」

……寄りにも寄って
全員スンリ好みでしょ…ははっ。

S「あれっ？4人なのっ？
さっき電話で5人って言ってたじゃん！」

『そーっ、も1人は今トイレーっww』

キャハハって笑うその声に
生理現象の何がそんなに可笑しいんだよ？

って言葉を、ワインと一緒に飲み込んで
「はじめましてぇ～っ」ってニッコリ笑った。

……全員綺麗な顔して、いい匂い。

俺は、たわいも無い会話をして
お酒を飲んで、大きな声で笑う…

そして未練たらしく

ハナを拾った、裏口へ続く階段に目を向けては
「はぁ」って小さな溜め息をこぼすんだ。

『あっ！来たっ、遅かったじゃ～ん！』

S「おっ、5人目の子だっ！」

『ごめん、ごめんっ、
トイレから迷っちゃったよぉ～。』

S「適当に座ってね～っ♪♪」

『…あっ、じゃあ、ココいいですかっ？』

頭の直ぐ後ろから聞こえた声に
ハッとして、階段から目線を外すと

D「いいですよぉ～っ」

ってニッコリ振り返ると
その女の子の顔が、パッと俺の目に映った。

…………なんか、少し、ハナに似てる。

薄暗い照明と、ミラーボールの光が
余計にそう感じさせたのかもしれない。

『じゃあ、お邪魔しまぁ～すっ。』

トスンと俺の隣に腰掛けたその子は
やっぱりどこか、ハナに似てて

少しの懐かしさと
微かなときめきを感じた。

D「あれっ⁉俺の膝に座ると思ったのにっ！」

『やだぁ～ww座らないよぉ～っ』

S「でたっ‼チャライトッッww」

……俺は、一体いつまで
こんな風にハナの面影を誰かに探してくのかな？

そんな疑問を
また更にワインと一緒に飲み込んで

馬鹿みたいに
あははははって大きな声で笑った…。