rainy day 2 (ページ20)

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70話 T 最年長らしく。ページ20

……昨日から、何やら
挙動不審のテソンが、怪しい。

妙に浮かれたかと思えば
『はぁぁ…』と深い溜め息をついてみたり……

今日は朝から、ソワソワと時計を見つめては
驚くほど高速の貧乏ゆすりまで始める始末。

あんなにも、足癖の悪い奴だったかな…？

T「……テソンぁ～、どうしたんだっ？」

……こんな時こそ、良き兄として
可愛い弟をフォローしてやるべきだろう？

たまには最年長らしく振る舞う事も大切だ
……んっ？そうだろうっ？

D「……あぁ、タッピョンか…
ごめん、今はヒョンの相手、出来る気分じゃないよ。」

T「ッッッッッ‼‼」

なっ、何てあしらい方だ……
ストレート過ぎて、何の抵抗も出来ないっ。

T「………そうか、分かったよ
この間の悪い、老いぼれを許してくれ…。」

D「……あぁ、ヒョン…
そんなに分かり易く落ち込まないでよぉっ」

T「……無理に相手をして貰わなくても結構だ。」

D「も～っ、拗ねないでよーっ」

T「拗ねて無いっっ‼」

……テソンはやっぱり変だっ
例の、あの『愛犬』とやらのお陰じゃないか？

ふんっ、テソンが犬なんか飼うはず無いだろうっ⁉
………きっと女だ、女に違いないッ。

一体どんな女に入れあげているんだっ？

ヒョンに……
紹介とかしてくれ無いのかっ⁉⁉

T「……薄情者めっ。」

まぁ、いいさっ
せいぜい可愛い愛犬に手を噛まれない様にしろよっ！

………だけど…テソンァ？

お前が本当に傷付けられたとしたら、その時は
俺がそのバカ犬に噛み付き返してやるっ。

D「ヒョンッ、悪かったよっ」

T「………。」

『血は水よりも濃い。』と言うが
俺たち５人の間には、それよりも濃い何かが流れていると

……俺は、思っているよ。

だから、あんまり
水臭い事はしないでくれよ？

T「最近は……犬を可愛がってるみたいだな？」

D「……あぁ…うん、可愛いよ。」

T「何かあれば、相談しろよ…犬は、得意だ。」

とりあえず今は
『愛犬』って事に、しといてやるか……

D「あっ、うん……ありがとう。」

T「……オススメの犬用ジャーキーがあるんだっ
用意してやるから、試してみろよ？」

D「えっ⁉……ひょ、ヒョン、そんな気を使わな…」

T「遠慮するなよぉ、明日持って来てやるからっ」

………ダンボール、いっぱいなwwww

テソンの困った顔が、今から眼に浮かぶよ
フハハハハハハハッッ‼‼