62話 嫉妬。 ページ12
……ハナは、何も聞かなかった。
アレコレと聞かれる事を想像してたのに
まぁ、記憶が無けりゃ、芸能人にも興味無いのか…
それとも、俺に興味無いのかっ⁉
……何それ、凄く嫌だッッ。
D「……ねぇハナは、俺に何も聞かないの？」
Y「………うん…テソン君が
話してくれるなら…聞きます…よ。」
D「ふーん……じゃあ…言わない。」
何だよ、本気で興味無いって訳っ⁉⁉
……ハナの、馬鹿っ。
さっきは、俺の鼻歌のファンだって
そう言ってたじゃないかっ！
お世辞でも『スゴーいっ！』とか『CDあるのっ？』
ぐらい聞いても良いんじゃ無いっ⁉
俺だけなのかよっ
……君を、もっと知りたいって思ってるのは？
ソファに腰掛けたままの、ハナの両手が
行儀よく膝の上に添えられてる。
……ほら、指輪なんて、してないよ
結婚なんて、考え過ぎだろ？
車の中で聞いた『結婚』ってマネの言葉が
頭の端っこに引っかかったまま
俺はまだ上手く、ソレを外せないでいるんだ。
こっそりと盗み見る、ハナの細い薬指には
指輪の跡すら見当たらないのに…
はぁ…堪んないよ、君を見てると
色んな感情が溢れ出して困る。
きっと、どんなに歳を重ねても
恋をすれば、人は思い悩むんモノなんだな。
……片想いの法則だ。
D「……ねぇハナ
少しお酒飲んでもいい？付き合ってよっ。」
Y「……いいですよ。」
今日は、何も考えずに君と過ごしたい
……お酒を飲んで、映画も見よう。
これでもかって位
夜更かしして、バタンと眠りたい…
だって、何もしないで
このままベットに入ってしまえば
俺はきっと、また眠れない筈だ。
……自分でも、呆れるよ。
俺は今、嫉妬してるみたいなんだ…
君の、過去に。
まるで不確かな、君の過去に…
俺は今、嫉妬してるんだ。
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うずら(プロフ) - コメントありがとうございますっ、とても嬉しいです！ (2018年1月16日 20時) (
レス) id: 9393da3d02 (このIDを非表示/違反報告)
reinamitani(プロフ) - すっごく感動しました！！ (2018年1月16日 17時) (レス) id: 08bb60ff7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うずら | 作成日時：2017年9月22日 11時
