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60話Ｙ ページ10
息を整えながら…
初めて
彼と出会った時の事を思い出してた。
この数ヶ月で、彼は
『変態』から『魔法使い』に…
じゃあ、『私』は…彼にとって
一体、どんな存在なんだろうか？
息が掛かりそうな程の距離
寄り添うように腰を下ろした私達の
繋がれたままになっている手。
こんな真冬に薄着の彼は
少しだけ、小さく震えてる気がする…
…風邪引いちゃわないかな？
ちょっとだけ視線を上げて
こっそりと彼の顔を盗み見る…
…んっ？ニヤケ…てる？
あれっ？急に険しい表情…に、困り顔っ？
ふふふ…何だか忙しそうww
ああ、そうだった
この人はコロコロとよく表情を変えるんだった
何を考えてるんだろ？
…知りたいな…もっと、もっと…
貴方の事が、もっと知りたい。
いつの間にか
欲張りになりそうな自分を…
私はちゃんと、止められるんだろうか？
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作者名：うずら | 作成日時：2017年4月26日 14時
