59話Ｄ ページ9
昔から…
私服がダサいとか、昭和っぽいだとか…
散々言われてきたけれど…
…うん…なんかさ
俺はチョイスがダサいのかも知れないな。
カッコよく彼女の手を引いて
俺達が身を潜めた場所…
…なんで、選りに選って
こんなに薄汚い定食屋の看板の裏なのか？
あーもっと他にあったんじゃない？
ドラマとか、映画みたいに…
男らしくっ？カッコよくさっ
うーん…例えば、ベタだけど…よくあるよね
キス？してるフリ？とか…さっ
…なんつってっキャーっ‼‼無し無しっ
まだ早いかっ////
俺達まだ３回しか会ってないしねっ
まあ、下着姿とかは見ちゃったけど…
あれは完全なる不可抗力だしっ‼
汚い看板の影に
2人で、身体が触れ合う程の距離
まだ息の上がっている彼女の肩が
ゆっくりと上下してる
伏し目がちに、息を整える彼女の横顔は
堪らなく綺麗だと感じた…
ヤバイ…なんか急に緊張してきちゃったよぉ
手がっ手が震えるっ！
今、俺は…
完全に彼女に…ときめいてると思う。
あぁ、しまったな…
こんな時に
下着姿とか思い出すんじなかった。
は…反応してしまう
危険があるかもしれないじゃないか…クソッ
Ｙ「…あ、あの…」
Ｄ「っはいっっ‼」
俺の良からぬ妄想の暴走を遮ったのは
彼女の小さな声だった
思わずビクッと身体を動かした俺に
彼女も少し驚いた様子で…
Ｙ「ごめんなさいっ驚かせて…」
Ｄ「いやっ大丈夫、大丈夫っ
全然っ平気っ！何？どうしたの？」
やましさから
やたらとテンションが高くなっちゃうww
Ｙ「…手…このまま…なの？」
繋いだままになっていた
俺達の手を指差して
彼女が、恥ずかしそうに微笑んでる…
…ねぇ、君は分かってるの？
その笑顔は反則だよ…
もう一度ギュッて
抱きしめたくなっちゃうじゃんか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うずら | 作成日時：2017年4月26日 14時
