夢で逢えたら。2 (ページ50)

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100話Ｙページ50

……彼が、なんか…変。

あの日から…ずっと。

…たまに何か、考え込んだみたいに
眉間にシワを寄せて。

…私の事を
困った顔してこっそり見てる…

…気が付かないとでも、思ってるの？

ヨーグルトの事、まだ気にしてる？
だったら…以外に女々しいのね。

もう、一週間も経つんだよ……

…今だって、ほら

苦手な料理も頑張ったでしょ？

もう、そろそろ
機嫌直して…

『頑張ったねっ。』って
頬っぺたに…優しく触ってよ…。

『美味しかった、ありがとうね。』

……鏡、見てきたら？
そんな顔して言われても…

悲しくなるだけだよ。

本当に、貴方どうしちゃったの？

……私の隣で

微かな寝息を立て始めた
彼の寝顔を覗き込む。

…つい、この前まで

このベッドに寝転んで…
2人でじゃれ合って、笑い合ってたでしょ？

…彼のおデコに掛かる
サラサラの前髪を

優しく指で撫でる様にかき分けると…
静かに、唇を押し当てる。

…目を閉じると

我慢してた涙が
ポロポロっ溢れ出してしまって

慌てて、彼から顔を離すと……

『何で…泣いてんだよぉ…。』って

……いつもと変わらない

彼の、優しい声がした。