10 ページ10
.
炭治郎の言葉が俺の頭から離れず消えない。
"Aは善逸の話をしているときは誰よりも一番楽しそうに嬉しそうに話をしているぞ"
ほんとに……？
俺、期待していいのか…？
炭治郎が優しく微笑んでくれたとき、
"頑張れ" "大丈夫" そんな音が聞こえたんだ。
俺、もう逃げないって決めたじゃないか。
よし。と自分の両頬にパチンと叩いて気合いを入れ、
「…探さなきゃ、」
Aちゃんを探すため、立ち上がった。
ーーーーーーーーー……
「(やっぱいない…)」
屋敷中を探してもAちゃんの音は聞こえてこなかった。
日が暮れるまでまだ少し時間がある。
だから任務にはまだ出ていないはずなんだけどな…。
なんて思いながら、思いついた所へ再び足を運ぼうとしたら向こうから伊之助の音が聞こえてきた。
「伊之助！」
「あ？なんだよ」
「Aちゃん見てなかったか！？」
「なんだお前も探してんのか？さっきAもお前のこと探してたぜ」
まさかの伊之助発言に、
「それどこで見たんだよ！！」
必死になってつい伊之助の肩を掴んでぐわんぐわん揺らしながら詰め寄る。
「お、お前落ち着けよ…！見てないって言ったらあっちに向かって行ったぜ…(汗)」
そう言って伊之助が指をさしたほうを見てもう一度足を走らせた。
「あ！？…おいてめぇ待てよ！！肩が痛てぇじゃねーかコノヤローーー！！」
なんて伊之助の少し切れ気味な声がしたけどごめん。それどころじゃないんだよぉ"ぉ"ーー！
伊之助が指をさしたほうへしばらく走ってみてもやはりAの姿はなかった。
すると代わりに、前にAちゃんに声をかけていた人が俺を見つけてこっちにやって来るのがみえた(確か、村田さんだっけ…？)
「あー！お前か！黄色頭の！」
「え、なんですか…(汗)俺急いでて、」
「Aちゃんがお前のこと探してたんだよ」
なんでお前なんかを〜。となにやら呟きながら落胆を受けている様子だった。
「あ、あの…(汗)」
「あーもう！Aちゃんはあっちに行ったぞ！行け！」
少し戸惑いつつもお礼を言って村田さんが教えてくれたほうへ向かった。
でも屋敷の庭に出てもAちゃんの姿はなかった。
「あー。どこにいるの、Aちゃん…」
たくさん走ったせいか息が途切れる。
息を整えながら耳を済ませてみると、
『善逸、』
その声にバッと振り向くと、
そこには大好きなAちゃんが立っていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
miho。(プロフ) - ごぉどさん» ありがとうございます！なかなか更新できなくてすみません(泣)頑張るので待っていてくれたら嬉しいです！ (2019年12月20日 17時) (
レス) id: bfce990d0b (このIDを非表示/違反報告)
ごぉど - 善逸と主人公の可愛さにきゅんっとしました！これからも頑張ってください！ (2019年12月19日 23時) (レス) id: 7d71dbb584 (このIDを非表示/違反報告)
miho。(プロフ) - あかはねさん» こんな嬉しいお言葉！ありがたいです！！めっちゃやる気出ました(笑)頑張りますね！ (2019年12月3日 23時) (レス) id: bfce990d0b (このIDを非表示/違反報告)
miho。(プロフ) - しょへまるさん» わー！ありがとうございますー！！めっちゃやる気出ました(笑)頑張ります！← (2019年12月3日 23時) (レス) id: bfce990d0b (このIDを非表示/違反報告)
あかはね(プロフ) - ピュアッピュアでめっちゃキュンキュンさせてもらいました…！善逸くん可愛いしかっこいいとか最高かよ…← 続き待ってます！ (2019年12月3日 22時) (レス) id: e76134e0bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：miho | 作成日時：2019年11月21日 15時
