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善逸たちとは別の任務で向かってた私は、
任務が終わり戻ってくるなり炭治郎がなにやら慌てた様子でこちらに向かってきた。
「A!善逸が……!」
"鬼にやられて重傷を負ってる"
そう耳にした瞬間、蝶屋敷にいると教えてくれた炭治郎に"行ってくる!"と声をかけ、
善逸がいる場所へと急いで向かった。
バンッと扉を開けば、ベッドで横になっている私の大好きな人がいた。
たくさん包帯を巻かれて、痛々しい傷あとに、
つらくて、つらくて、
でもなにより生きててくれていたことに嬉しくて、
気づけば善逸の手を握り、溢れてくる涙を必死にこらえてた。
私の名前を呼ぶ愛おしい声に、
『…なに、?』
と返事をして善逸を見上げると、
ハッと今この状況に気づいた。
理性を失ってたから気づいてなかったけど、
いつの間にか善逸の手を握ってた自分の大胆さに段々と恥ずかしくなった(あーもう。なにやってんのー!?)
なんだこいつ。って思われてたら嫌だよー!
恥ずかしさのあまり、握ってた善逸の手を離し、
音に敏感な善逸に、
この気持ちが知られないよう必死だった。
『…あ。えっと、じゃあ私行くね?』
「え、…あ。うん。ありがとうAちゃん、」
お大事にって最後に声をかけて、
私は立ち上がり善逸がいる部屋を後にした。
心なしか出て行くとき、
善逸が少し寂しそうにみえた(いや、気のせいか)(広い部屋に一人だったからだよ)
少しだけ期待するこの気持ちをなんとか抑えて、
みんながいる場所へと戻った。
『(善逸の手…大きくてがっしりしてたな、)』
さっき握った善逸の手の感触や温もりがまだ残ってて、
なんだか恥ずかしくて、でも嬉しくて、
自然と微笑んでしまう自分がいた。
善逸と恋仲になっていつか結婚したい。
そんな願いが、だんだん強くなっちゃう。
『…はぁー、…大好きだなぁ』
自然と溢れてしまったこの言葉。
…いつか言えたらいいな。
そしたら善逸は、
なんて答えてくれるんだろう。
そう思いながら、みんながいる場所へと
再び足を進めた。
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miho。(プロフ) - ごぉどさん» ありがとうございます!なかなか更新できなくてすみません(泣)頑張るので待っていてくれたら嬉しいです! (2019年12月20日 17時) (レス) id: bfce990d0b (このIDを非表示/違反報告)
ごぉど - 善逸と主人公の可愛さにきゅんっとしました!これからも頑張ってください! (2019年12月19日 23時) (レス) id: 7d71dbb584 (このIDを非表示/違反報告)
miho。(プロフ) - あかはねさん» こんな嬉しいお言葉!ありがたいです!!めっちゃやる気出ました(笑)頑張りますね! (2019年12月3日 23時) (レス) id: bfce990d0b (このIDを非表示/違反報告)
miho。(プロフ) - しょへまるさん» わー!ありがとうございますー!!めっちゃやる気出ました(笑)頑張ります!← (2019年12月3日 23時) (レス) id: bfce990d0b (このIDを非表示/違反報告)
あかはね(プロフ) - ピュアッピュアでめっちゃキュンキュンさせてもらいました…!善逸くん可愛いしかっこいいとか最高かよ…← 続き待ってます! (2019年12月3日 22時) (レス) id: e76134e0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miho | 作成日時:2019年11月21日 15時