26 ページ26
.
ーーーーーーーーーーーーーー……
ーーーーーーーーー……
ーーーーーー……
楽しい時間はあっという間に過ぎ去っていくもので、
気づけば辺りが暗くなり始めてた。
今日は善逸の大好きな甘味処で一緒にあんみつを食べたし、いろんなお店屋さんに行って買い物もできたし、
なにより善逸とこんな穏やかな一日を一緒に過ごせたことがすごく幸せだった。
だからなんだか今日はいつもより善逸と離れるのが寂しくて、まだまだ一緒にいたいな。って少しわがままな欲が出てきちゃったり。
そんな気持ちをごまかすように、
『あー、明日からまた任務だね!』
隣で一緒に歩く善逸に話しかけたけど善逸はなぜか無言のままで、
どうしたんだろう。と善逸に視線を向けると善逸は優しく微笑みながら繋いでた私の手を引いてぎゅっと抱きしめてくれた。
「俺もAちゃんと離れたくないなぁ」
そう呟く善逸に、自分の胸がドキドキ高鳴っていくと同時にやっぱり私の気持ちは善逸にはお見通しなんだなって思った。
善逸の背中に腕をまわし、私もぎゅっと抱きしめて善逸のあったかい体温を全身で感じた(あー。幸せだ〜)
すると善逸はなにかを思い出したかのように突然声を上げて、懐からある物を取り出した(これって、)
『…髪飾り?』
そこには前に善逸が私に似合うと言ってくれたお花と同じ模様の可愛い髪飾りを手に持っては、
「これAちゃんに絶対似合うと思ったんだ」
そう言って微笑みながら髪飾りを私に渡してくれる善逸。
『…いつ買ってたの?全然気づかなかった、』
「今日髪飾りのお店に入ったでしょ?Aちゃんが夢中で見てる間にこっそりね!」
喜んでくれた?って嬉しそうに私の顔を覗かせる善逸に、
嬉しくて嬉しくて、なんだかきゅーっと胸が締めつけられると同時に涙がポロポロと溢れ出てきた。
そんな私を見ては困ったように微笑み、
「やっぱりAちゃんは泣き虫だな〜(笑)」
そう言いながら私の頭を優しく撫でてくれた。
いつもは任務で生きるか死ぬかの闘いばかり。
善逸と恋仲になれたことで、
こんなふうに普通の恋仲達が穏やかに過ごす日常がなんだかすごく羨ましかった。
だから今日善逸とこうやって一緒に過ごせたことが本当に嬉しくて幸せだったの。
『ありがとう、』
泣きながらそう呟く私に、善逸は優しい眼差しで私の涙を指で拭ってくれた。
.
141人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
miho。(プロフ) - ごぉどさん» ありがとうございます!なかなか更新できなくてすみません(泣)頑張るので待っていてくれたら嬉しいです! (2019年12月20日 17時) (レス) id: bfce990d0b (このIDを非表示/違反報告)
ごぉど - 善逸と主人公の可愛さにきゅんっとしました!これからも頑張ってください! (2019年12月19日 23時) (レス) id: 7d71dbb584 (このIDを非表示/違反報告)
miho。(プロフ) - あかはねさん» こんな嬉しいお言葉!ありがたいです!!めっちゃやる気出ました(笑)頑張りますね! (2019年12月3日 23時) (レス) id: bfce990d0b (このIDを非表示/違反報告)
miho。(プロフ) - しょへまるさん» わー!ありがとうございますー!!めっちゃやる気出ました(笑)頑張ります!← (2019年12月3日 23時) (レス) id: bfce990d0b (このIDを非表示/違反報告)
あかはね(プロフ) - ピュアッピュアでめっちゃキュンキュンさせてもらいました…!善逸くん可愛いしかっこいいとか最高かよ…← 続き待ってます! (2019年12月3日 22時) (レス) id: e76134e0bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:miho | 作成日時:2019年11月21日 15時