365日あかいろ (ページ5)

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アバハウスに着き、
ドアのまえまで足を運ぶと、

その時点からなにやら騒がしい声が
ドア越しからでもはっきり聞こえてくる。

なんかやばいことになってるな～。

なんてため息をひとつついて、
鍵を開けて玄関に入った。

『…お邪魔しまーす、』

大きい笑い声が家中に響き渡る。
奥に進むと、無数のカラの缶ビールやらワインの空瓶が散らばっていた。

すると一番最初に気づいたみっくんが、

「Aちゃんだーー！」

と叫びながら抱きついてきた(お酒くさい！)

ちゅーっと口を尖らせ迫ってくるみっくんを
持っていたカバンで阻止しながら再び歩くと、
ソファでえいちゃんとそらくんがなにやら騒いで楽しそうにしているのが視界に入った。

「ソナポケソナポケポケッポケ」

なんて言いながら変な踊りをするえいちゃんを見て、
ブハーッと含んでたお酒を吹き出しながらバカ笑いするそらくん。

凄まじいことになってんだなー…。

なんてまじまじとこの状況を見て引き気味な私がいた。

するとえいちゃん達のすぐ横で
散らばっている缶ビールや空瓶を集めて片付けるりっくんの後ろ姿を見つけた。

『りっくーん、来たよ。』

と、声をかけるとなんか少し疲れ果てた顔したりっくんが振り向いた。

「あーAちゃん、やっと来てくれた…」

にっこり笑いかけてくれるけど目が死んでるよりっくん。

『この状況なに？どうしたの？』

「さっきまでみんなで動画撮ってて、お酒を飲んで実はひとりだけ飲んでないやつを当てろってゆう企画をしてたんだけどね、」

飲めるだけ飲んだらこんな状態になっちゃった。
と困りながら答えるりっくん。

実は私もえいちゃん達と出会ったのはまだ成人してない頃だったからこんなに酒癖が悪かったなんて思ってなくて、

アバンティーズの動画で度々お酒を飲む企画を観て知ったくらいだった。

だから実はこんな状態を目の前にするのは初めてなんです。

すると、お酒で真っ赤になってるみっくんが

「よし、次のお題出せっ！俺の番だ！」

なんて言うと、それに乗るようにそらくんもお題を出していた。

「お題はー！…リクヲ！！」

「俺童貞じゃねぇから！！」

そのモノマネを見てまた爆笑しだす酔っぱらい三人。

「ねえ！もう撮影終わってるから！やめてよそれー！」

そう困惑しながら必死に三人を止めようとするりっくん。

『…りっくん、大変だったね。笑』

もうそんな慰めの言葉しか思いつかなかった。笑

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