365日あかいろ (ページ2)

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『わ、美味しそー！』

「当たり前でしょ、俺が作ったんだから」

なんて少し得意気に言って
ふふっと笑うえいちゃん。

みんなでいただきます。をして、
カレーを口に運んだ。

『うん、美味しい！』

そう言いながら顔を上げると、
両隣にいるみっくんとりっくんの様子が劇的に変わった。

「なにこれっ！…っごほっごほっ！！」

「やばっ…っごほっ！」

二人ともすごくむせ始めて、すごい顔になっていく。

そんな二人に、

「あ。水あっちだわ(笑)」

そうにやにや笑いながら言うえいちゃんの顔は悪魔にしか見えなかった。

えいちゃんの言葉に二人は血相を変えながら冷蔵庫のほうへと走って行く姿をみて、

まさか…！

と思い、キッチンを覗いてみると、

そこには "デスソース" と書かれているビンが置いてありました(あ、ほとんど使い切ってる)

そう。付き合い始めて知ったこと、

それは私に対しての独占欲が凄まじいのだ。

キッチンから戻ると、
向こうで「辛い！辛い！」と叫んでいる二人をみて爆笑のえいちゃん。

大人になった。なんて少しでも思った私がばかだった。

と半ば呆れながら両隣がぽっかり空いた空間のソファに再び座ると、

えいちゃんがすかさず私の隣に腰をおろしてきた。

そして、

「Aの隣は俺だけでしょ」

そう呟くえいちゃんに、
さすがににやけずにはいられなかった(たまに可愛いんだから)

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