壱■Malfoy ページ3
1991年9月1日
嫌味な程豪華な窓を開けると、眩しい陽の光と涼し気な風が頬を掠めた。
私が務める学校では、大量の新入生を向い入れ、新たな1年がまた始まる大事な日だ
大抵の教師にとっては大変喜ばしい日なんだと思う。
だが、私にとっては全く喜ばしい日では無かった。
何せ、その喜ばしい筈の新入生に問題があるのだから
気持ちを整えるかのように呼吸をし、身だしなみを整えリビングに向かうと既に家族全員が集まっていた。
『おはようございます。お兄様.お義姉様.ドラコ』
ル「おはようA。もう少し早く起きて欲しいものだけどね。ドラコの見送りに遅れてしまうよ｣
ナ「貴方が早すぎるのよルシウス。おはようA」
ド「お、おはようございます！Aおば様」
『…見送り…？あぁ、そうか。ドラコも今年の新入生なのね。入学おめでとう。もう学校に行かなくては行けないからお見送りは出来ないんだけど…学校で会えるから大丈夫よね？』
ド「はい！Aおば様」
『…あー、学校内では…その"おば様"ってやつ辞めてね…？恥ずかしいから。…という事なので私は…お先に失礼致します。朝食の席にご一緒できず申し訳ないです』
ル「節操のない学校だね…まあ仕方ないか。…ああそう言えばAに縁談が来ていたよ。純血一族のご子息で相当優秀らしい。…レギュラスが亡くなってからもう12年だろう。Aの気持ちも分かるがそろそろ働くのをやめて落ち着いたらどうだい？』
『ルシウス…その話は…』
ル「………分かった…縁談は破棄しよう。ドラコを頼んだよ。それと今年はAも手紙を出しなさい｣
ナ「…そうね。私も貴方からの手紙が欲しいわ。…私達は貴方が心配なのよ？｣
『…っレギュラスの事なら心配は無用です。もう12年ですよ？今は仕事が1番楽しいんです。気を遣わせてごめんなさいね。ドラコの事はお任せ下さい』
ル「A。手紙は絶対だ｣
『……はい…お兄様』
逃げるように家から出て、また呼吸を整える。
人から向けられる 哀れみ には慣れたはずなのに 胸が苦しい
『レギュラス…貴方なら仕事も家庭も上手く取り繕えていたのでしょうね』
青い空に向けてとっておきの恨み言を呟いても尚更、虚しいだけだった
弐■Severus・Snape→←Configuration
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哀愁小松(プロフ) - 本ぶくろさん» 初めまして。コメントありがとうございます。嬉しいです…ゆったりの更新になるかと思いますがこれからもご支援のほど宜しくお願いいたします (2021年5月27日 10時) (
レス) id: 2b0d339761 (このIDを非表示/違反報告)
本ぶくろ - とても面白いです！これからも応援してます！！ (2021年5月24日 22時) (レス) id: 474b3c8e12 (このIDを非表示/違反報告)
哀愁小松(プロフ) - スノウさん» 初めまして、コメントありがとうございます。何方もチェックしていただけて嬉しいです！今後もどうぞよろしくお願いします〜 (2021年3月24日 20時) (レス) id: 2b0d339761 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - すごく面白いです！更新楽しみにしてます！あ、短編の方も楽しく観させてもらってます！ (2021年3月24日 17時) (レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
哀愁小松(プロフ) - 藤崎エヴァさん» 初めまして。コメントありがとうございます。このお話では原作では描かれなかった部分を自己解釈を用いて書いていくつもりでございます。こちらの小説で原作に興味を示していただけますと私も嬉しいです！是非今後もお見守り下さいませ。 (2021年3月23日 20時) (レス) id: 2b0d339761 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀愁小松 x他1人 | 作成日時：2021年3月20日 23時
