ひゃくじゅうろくわ ページ16
『永遠』って言葉は
何よりも儚くて脆い。
望めば壊れてゆく"幸せ"も同じ
だから何も願わず
彼に騙されることを決めたの
*
*
全てが嘘でもいい。
愛される喜びを知りたかった。
冷酷な嘘に気付いた時の喪失感も
全部彼の愛だと自分に言い聞かせた。
*
風「………ごめん」
行為後の彼の第一声はそれだった。
私の顔を見ることなく、
複雑な顔をしてシャツのボタンを閉める
私には背を向けた彼が俯く。
バカだなぁ…。
騙したのは、壊したのは、
全て私なのに。
泣いちゃいけない。わかってる。
だから代わりに私は、悪女になる。
全ての罪を風磨のせいにする。
小「…大丈夫。……好き、だから」
大嘘を平然とついた私を
彼は軽蔑するだろうか。
……ううん、するはずない。
苦しそうに顔を歪めた彼が
ありがと、って小さく漏らす
何も知らないのに何故、
彼は苦しそうにするの?
もっと嬉しそうに笑わないの?
自分勝手な私は何も知らない。
彼が私の嘘に気付いてることも、
健人の本性も、あの子の孤独も
愛がなんなのかだって、何も
気付けなかった私はバカだ。
風「……頭、冷やしてくる」
やはり私の顔を見ない彼が
背を向けたまま鍵を開けた
扉を開けようとする前に
最低な私は呼び止める
小「…ねぇ」
消え入りそうな私の声までも
彼の耳にはしっかり届いたみたいで、
振り返ることなく止まった。
そんな彼にゆっくりと近付き
大きな、だけど今だけ
消えてしまいそうな儚い背中を抱き締める
貴方が好き。
そんなの嘘。
都合のいい言い訳。
無理矢理彼の唇を奪って気付いた。
胸の鼓動が大人しいのは
私の心はやはり、ここにはないのだと
そう告げているから。
*
*
大切な幼馴染だった。
彼を好きになるまでは。
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あずさ - あんまり分かんなかったです。続き見たいです。 (2019年3月26日 20時) (
レス) id: a3beb0ac03 (このIDを非表示/違反報告)
えむとえぬのひと(プロフ) - 最初の話と繋がってないし、どんどん話はズレてくし、廉くんいないはずなのにいつのまにかいたりとか、もうよくわかんなかったです。話を変えるなら新しく作って書いて欲しかったです。最初のお話が個人的にはすきだったです。 (2018年12月4日 8時) (レス) id: 9b9e85f899 (このIDを非表示/違反報告)
ふまこ - 結局終わりがよくわかんなかったです (2017年10月29日 9時) (レス) id: d46a2e69cd (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 廉くんがオチなのも見たいです！ (2017年8月14日 19時) (レス) id: d477555afa (このIDを非表示/違反報告)
南 - 佐藤勝利くん落ちがいいなぁ (2017年8月9日 21時) (レス) id: d0372e64a2 (このIDを非表示/違反報告)
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