ひゃくじゅういちわ ページ11
愛したのは君だった
愛されたのは誰だった？
·
·
黒のロングヘアーをなびかせる 、彼の好きなあの子は 。
………一体誰？残念ながら顔は見てなくて 。
何度も名前を呼ばれて 、気付けばあかねが
不安そうに私に駆け寄ってきて 。
彼女の顔を見れずに 、
ほぼ無に等しい感情のまま 、あかねの話を聞き流す 。
おいしいと評判のカレーでさえ 、
すごく苦く感じて 。
また意味なく涙が零れた 。
……これが青春？
初恋は甘酸っぱくて 、時に苦くて 、切なくて 。
でも甘酸っぱさは一瞬できっとこの先
辛いことばかりだ 。
好きな人の好きな人なんて 、わかりたくなかったよ…
素直すぎる健人くんを少しだけ恨んだ 。
「好きだなぁ…」
そう 、好き 。…まだ 、好き 。
私の呟いた言葉は幸いにも 、嬉しそうにカレーを頬張る
あかねには聞こえていないみたいで 。
ほっとしたのもつかの間 、
もうすぐで昼休みが終わる事に気付いた 。
「カレー美味しかったね」
教室へ向かう途中 、嘘をついた 。
それはあかねが私の涙に気付く前に 、
興味を逸らすため 。
正直教室に戻りたくないからと
わざとゆっくりと歩いていたのに
それでも教室に辿り着いてしまって
重い足取りで自分の席に座る 。
小「………」
…誰 、なんだろう 。
中島くんの心を奪った人 。
彼にとって 、きっと大切な特別な存在で
彼の視線を一瞬で独り占めする人 。
小「…中島くん」
隣の彼を小さく呼べば 、
綺麗な横顔がこちらを向いた 。
小「…さっきの人ってさ 、誰？」
健「……え？」
………しまった!!
つい聞きたかったことをド直球で聞いてしまった 。
中島くんはポカンと口を開けているし
絶対変なやつだって思われた 。
１人で勝手に落ち込んでると
優しく微笑んだ中島くんが愛しそうに名前を呟く 。
健「…佐藤Aだよ」
·
·
入学式に私は貴方を知った 。
恐ろしいほどに整った顔立ちに 、無意識に目で追っていた
それほどまでに彼女はとても魅力的で
愛される人間だった
…だけど 、知らなかった
私が彼女を知る裏で 、悪魔が笑っていたなんて
知る由もなかったの
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 266人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あずさ - あんまり分かんなかったです。続き見たいです。 (2019年3月26日 20時) (
レス) id: a3beb0ac03 (このIDを非表示/違反報告)
えむとえぬのひと(プロフ) - 最初の話と繋がってないし、どんどん話はズレてくし、廉くんいないはずなのにいつのまにかいたりとか、もうよくわかんなかったです。話を変えるなら新しく作って書いて欲しかったです。最初のお話が個人的にはすきだったです。 (2018年12月4日 8時) (レス) id: 9b9e85f899 (このIDを非表示/違反報告)
ふまこ - 結局終わりがよくわかんなかったです (2017年10月29日 9時) (レス) id: d46a2e69cd (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 廉くんがオチなのも見たいです！ (2017年8月14日 19時) (レス) id: d477555afa (このIDを非表示/違反報告)
南 - 佐藤勝利くん落ちがいいなぁ (2017年8月9日 21時) (レス) id: d0372e64a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
