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Aside





エマ「A姉ーーー!!!!!!!!!!!」



スパァン!

と、私の部屋の襖が勢いよく開けられる。


…一応私病人として寝てるんだけどな……?



エマ「A姉!!A姉だいじょうぶ??まだあたまいたい??」



エマがそう言いうるうるとした目で私を見つめる。

…かわいい………じゃなくて



「大丈夫だよ、それと襖は静かに開けようね」



エマ「うん気をつける。ほんとにだいじょうぶ??」



話聞いてないなこの子。そこも可愛いけど!!

さすが私の妹というか顔面偏差値がとてもよろしい。将来有望だわぁ、…。



「ほんとに大丈夫。今は念の為寝てるだけよ。」


そう言うとエマは崩れ落ちてしまった。

「エマ?!」



エマ「よかっ、………ったぁ………もう!お爺ちゃんからA姉が倒れたって聞いてびっくりしたんだからね?!」



倒れてないぞ???爺ちゃん大袈裟に言ったな…



エマ「今日はA姉のためにいつもより美味しいご飯つくるから!楽しみにしててね」



エマが優しく私の頭を撫でてくれる。この子たまに凄い母性発揮するのよね…落ち着く……



「私も手伝うよ?」



エマ「だめ!病人は寝ててくださーい」



言うほど重傷者じゃないったら…もう。

でもこの心配が嬉しかったりするんだよね……ふふ。



エマ「よし!A姉の無事も確認できたしウチは戻るね!安静にしててよ?」



「はぁい。わざわざありがとう、エマ」



エマは微笑み出ていった。…やっぱ可愛いなあの子……





さて、思い出したことの整理の続き、やりますか。



私は元調査兵団団長補佐。A・ライクレット。
超大型巨人にやられて、その後は皆のことを見守ってたんだよね。



危険なときとか手が出せなくてヤキモキしてたなぁ。
めちゃくちゃモブリットに止められてたからね。笑



そして皆が地ならしを止めたあと、意識が飛んだかと思えば……今この状態。



今の私は佐野A。元は別の家の子らしいけど小さいときのことだしあんまり記憶になかった。

どちらかというとここでの記憶の方が多かったな。



兄妹は計3人。1番上が真一郎、その次に同い年の万次郎。そして妹のエマ。両親はいなくて爺ちゃんが私達を育ててくれている。



幼なじみの場地圭介はうちの空手道場に通っている。
私ともそれなりに仲良いみたいだね。



…ふむ、まとめるとしたらこんなもんかな?

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作者名:みれい | 作成日時:2023年12月4日 1時

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