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Aside
爺「コラァ!!!!!起きんか!!!!!!」
万次郎「んん、……………」
爺「万次郎起きろ!!そのまま寝るんじゃない!」
圭介「ぅーじいちゃんうるせぇよぉ……」
爺「うるさいじゃないわい!ったく…ほら、稽古に行くぞ、お前達!オイ真一郎、お前も手伝え」
真一郎「ゲッ…捕まった、…」
……うん?誰だ、この人達
あれ?私今何してた?
爺「A!おぉ起きとったのか。ほらお前も稽古に行くぞ、着替えてきなさい」
A…私の名前…だね。
……私はついさっきまで地ならしを止める為の戦いをかつての仲間達と見守っていたはずなんだが…
「っ!!!」
ふととんでもない頭痛が起きた。これは…っ頭が割れそうだ……
………あ。
爺「?!おいどうした、A!大丈夫か?」
真一郎「A?っ頭痛いのか?!びっ病院?救急車?!」
爺「えぇいうるさいわ!お前は黙っとれ!!」
真一郎「爺ちゃんひでぇ!!!」
……そうか。そうだったね…。この人達は、"今の"私の家族か。
圭介「んー、…A…?だいじょうぶか…?」
…いやこの子は家族というか幼なじみだけど。
「…大丈夫だよ、ごめん。心配かけたね」
今の頭痛は記憶を取り戻した代償…というところかな。
今の私の年齢が幼い分記憶量が少なく一瞬の頭痛で済んだのか。
……もう少し年齢が上のときに思い出していたら危なかったかもな。
爺「本当にもう大丈夫なのか…?」
「大丈夫だよ。…あぁでも、今日の稽古はちょっと休もうかな…一応ね。」
爺「構わん。お前はいつも真面目じゃしな。1日休んだところでなんも変わらんじゃろう。」
「ありがとう」
本当に頭痛はもう大丈夫なんだけど、記憶の擦り合わせとかしたいしね。
仮病…ということになるだろうか。申し訳ない…
…そしてこの騒ぎの中1人ぐーすか寝ていられるあの子を私は尊敬するよ。
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作者名:みれい | 作成日時:2023年12月4日 1時