晴れ時々雨

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亜「河井さんでいーやんか。」


『流石に亜生君でも殴んで。』


そう微笑みながら言うものの言葉だけって言うね。
ここ可愛い子ポイントよー。加算ー。


『川西さんみたいな人がいいなぁ。
それかラフレクランのイケメンな方』


亜「あー。ちょん？きょん？じゃない方？
2人ともかっこいいよなー！」


『亜生君もじゅーぶんかっこいいやんか。』


目をキラキラ輝かせてたのに。
さっきとは打って変わって顔が一気に赤くなっている。


『え、え。どーしたん。』

怖くない顔で睨まれてもなぁ。


亜「ほんまに。Aちゃんあかんで。」


思わず『え？』って言ってしまいそうになったけど。


手で顔を隠し、恥ずかしがる亜生君はたたひたすら可愛かった。


『そーか。じゃあケーキ食べたら帰ろっか。』

顔の火照りがまだちょっと残る顔で亜生君は「うん」と笑った。


ちょっとぶりに口に運んだチーズケーキは。

さっきよりも不味く感じた。


『なんか、味落ちたんかな。』


亜「同じやで？」


人って苛立ったら味覚変化すんのかな。
あらやだー。人間って単純。


河井さんは相変わらず莉彩子には優しい。
私にはほぼ笑いかけてくれた事無し。


なんなんかなぁ。無意識に嫌われるやつなんかな。
何したっけ。何してもーたんやろ。
ゆずるさんのお菓子は絶対食べた事無いし。
ゆずるさんは絶対さんづけで呼んでるし。

嫌いやけど慕ってる事に変わりない先輩に。
嫌われるのはやっぱり悲しい。


『ん。やっぱり美味しいわ』

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