【Fischer's】いちごみるく

十五。ダメですか。 ページ18

「ーもう、いちご！ 早いよ…」




『ごめん、ごめん』




申し訳なさそうに謝る私。




「俺を助けてくれたからさ、あんまり責めないであげて？」




そんな私を庇ったのか、モトキさんは少し前に出てそう言った。




「そういえば、シルクさん達は？」




みるくが聞くと、ンダホさんは笑って




「あいつ、地味に来るの遅いからさ。待っててあげて？」




と、丁寧に答えてくれた。




『あー、えっと…これからどうします？』




由良ちゃん…だったかな、その人には撮影するって言っちゃったし…




どうしようかと困っていると、




「どうせなら、今からコラボしちゃおうよ！ 」




なんて、みるくが言い出した。




『で、でも、そんな急に…』




「そうだね！多分、シルクもオッケーするよ！！」




先程の私達のように、目を輝かせるンダホさん。




オロオロしている私は、そっちのけのようだった。




「じゃあ…いちごちゃんも、それで良いかな？」




柔らかい声で聞く、モトキさん。




『私は大丈夫ですけど…モトキさん達は？』




「今日は、打ち合わせに来ただけだったし…いちごちゃん達と撮影するなら、楽しめそうだよ」





…ねぇ、モトキさん。





likeの気持ちじゃなくて





loveの気持ちを持っちゃ





ダメですか。

十六。コラボ企画。→←十四。like、love。

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