曇り模様 (ページ8)

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心の中で可愛い可愛いと、唱えながら街中のデカデカとしたガラスに映る自分を眺める。

ゆずると遊ぶのとは訳が違う。
この人がわいの本命や(嘘)

「あ、Aちゃん？可愛いから別人かと思ったわ」

もう天使？あれ、天使？うん。天使。

『川西さんこそ。いつも通りイケメンですね』

「なら僕を選んでくれても良かったんやで？」

『絶賛後悔中です。』

それはあかんなんて大袈裟に笑う川西さん可愛い好き。

愛が溢れてやまないですね。
告白してもいいかな。あ、そうや。
わいが告白を断ってもーたんか。

『なんでなんですか。』

「なんでなんかな。よく分からんけど」

なんであんな面倒で束縛くっそ野郎と結婚なんてしてもうたんやろ。

隣にはこんな紳士な人が居るというのに？
我はバカなり。今なら悲しみのあまり小説でもなんでもかけるわ。

するといつのまにか握り締めていた携帯がぶぶっと震えた。
寒いのかい？私の携帯。

『いなちゃんからLINEでした！
お二人の写真ゲットー。ですって(笑)』

いなちゃーん。隠れんぼ始めよっか。
私はまだ覚えて居る。
奴が勝手に盗撮をして河井に送りつけた事件を。

忘れない。絶対に忘れない。

［稲田から送られてきたけどなんなんこれ］

はいころーす。