曇り模様 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:33,451 hit

・ページ5

ある日突然メールがきた。
LINE送れよって思ったのはここだけの秘密にしておかなきゃ。

［Aちゃーん。水田でーす。
川西がAちゃんシックらしいので会ってあげてくださーい。
ご飯でも行きませんかー？］

うちシックとか。可愛すぎか。
あー。可愛い。可愛い。無理可愛い

『2時間前のメールやないかーい』

と言うことで秒で返事をする優しいわし。

［私こそ川西さんにお会いしたいです！
是非お食事ご一緒させて下さい！］

河井さんに会っていたいとか贅沢な悩みはもう今は消えてるし。
むしろ川西さんと会うとかウェルカム過ぎて辛い。

「誰とメールしてんの？」

頭にのしかかる重みに微かな殺意を込めて振り払う。

『水田さーん。珍しくメールくださってん。』

「へー。水田くん？珍しいな。
何話してんの？」

『いや、特に話してないけど』

『今度ご飯いこ？みたいな内容』

「水田くんが？珍しー(笑)」

『確かにね。メールくれる事自体珍しい』

ゆずるにもメールくるの？って聞いたけど返事なし。
舌打ちせずねぇ、と言って多分後ろを向く。

「なあ。水田くんとご飯いくん？」

『お前はガキか。』

ご飯いくのはあれだしね。ほら、
川西さんだしね。水田さんだけじゃないしね。

それぐらい許してあげましょう私優しい。