曇り模様 (ページ23)

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｢お前の事やから『知ってますよ』とか言ってくるかと思たわ｣

『いやそこまでひねくれてないです』

私が謎に機嫌を悪くし、それを夜奢りでチャラにした。
ごめんなさい濱家さん。

こんな後輩嫌ですよね。

私もこんな後輩要りませんもん。

みんなの都合に合わせて居酒屋にメンツが揃う。

『え、2人かと思ってたのに』

横に濱家さんの。そして壁

｢寂しいやん2人とか。
ええやろ？賑やかで｣

アインシュタイン居るとか聞いてない。
大野が居るとか聞いてない。

｢え、俺居る？｣
山内さんがいらっしゃるとか聞いてない。

｢えーねんもー。｣

『すっごいいい笑顔してますね』

隣の濱家さんにフッと微笑んでみる。

➤濱家はこちらを見た
➩しかしスルーした

隣の壁に酷いねって話しかけてみる。
まさかの壁も無視で泣きそうになった。

前の人？話したくないよ。
だってみんなのゆずたんじゃん。

かまいたちのお二人のおかげで楽しくやれたけど。

私と河井さんの空気は最悪に程近いものだった。
わかりやすく？...地獄絵図だよ。

かまいたちの2人が酔う前にお開きになって。
べろんべろんのりさこと稲ちゃんは部屋で飲むらしい。

かまいたちさんはマネさんが迎えに来た車でホテルまで行って。

私達はほどちかいホテルまで移動する。

｢なんか話してや｣

『ええっ...。』

気まずい空気になりながら。