【Fischer’s】貴方の為なら

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『あー。もう直ぐ春休みかー。』

「よし。もう少しで春休みだな！頑張ろう！じゃあな！さよなら！」

相変わらず適当な担任の挨拶を聞けば何故か安心してしまうのは何故か。


シ「A！」

『、、、、、ん？』

心なしかシルクは暗い顔をしている。

シ「あのさ。、、、、、」

ーーモトキ、好きな奴居るって。

心の中で何かが崩れ落ちた音がした。

『そっかー、そうなんだ。そりゃ、しょうがないよ。、、、、、あ！うん！バイバイ』

『ここ、教室だし。暗い話、やめよう？てか、私の一方的な片想いだったんだから。』

シ「、、、、、悪い。」

謝らないでよ。
謝られるのが1番辛いから。

『大丈夫！じゃーね！バイバイ！』

シルクの暗い声を聞いて教室を出る。


下駄箱にははるひ達がいた。

「暗い顔。ぶっさいく。」
「何かあったなー？私達、聞くから。」
「さやか、Aの口から聞きたい。」

私の黙り込んだ様子を見て、

「あ、じゃあさ。そこの公園いこっ！」
さやかに手を引っ張られ、着いたのは本当に近くの公園。


「さ。話してよ。」

「私達、そんなに頼りない？」

「さやか、話してくれない方が嫌だな。」

『うん。あのね？モトキ君、好きな人いたんだって。』

「そっか。」

『本気だったのもあるし。みんなに迷惑かけて申し訳ないなって。』

「は？なんで謝ってんのかさやかには分かんないんだけど。」

「んー。まあ、さやか言いたいことはね。迷惑かかってないよって言うのもあるし、私たちも一緒に。楽しんでたから。」

「本気だったんだよね。、、、、、なら。諦めちゃダメだよ。」

『、、、、、ありがと。勿論、諦めないよ。』




少し、少しだけ心が軽くなったと思ったのに。

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