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88.病院で… ページ46

あの告白?の後、めっちゃ気まずくなった。

いや、私が一方的に先輩からの会話の振りを冷たく返してるだけなんだけど。

だって、あんなの急に言われて、冷静にいつも通りいれる方がおかしいよ?!

ほんと、聞かなきゃよかった…


りく「Aちゃん」


A「…なんですか?」


りく「もう病院戻る?」


A「…そうですね、戻りましょう」


このままいても気まずいだけだし…


りく「ほら」


…あ、そうだった…

おぶってもらってここまで来たんだっけ…

あぁぁぁぁぁ!飛び降りた自分を呪うぅぅぅぅぅっ!!!


A「…えと…失礼、します」


そーっと、先輩の背中に乗る。


りく「はい、じゃあ動くよ」


トン、トン、トンと、ゆっくり一段ずつ降りていく。


A「…あの、先輩」


りく「ん?」


A「…早く、記憶戻るように頑張ります、ね」


りく「うん、頑張って」


私の予想なんだけど。いや、本当に予想なんだけどね?






…きっと、記憶が消える前の私も、先輩のこと好きだったと思うんだ。

だから、早く記憶を戻さなきゃ。

先輩に迷惑かかる…

どうやったら思い出せるの…?


そのまま無言で、病院に着いた。


先生「あ、お帰りなさい。部屋に戻っててください」


A「はい」


部屋について、ベッドによいしょと乗る。


A「…先輩、今日はありがとうございました」


りく「いいよ、俺も楽しかった」


嘘。

本当は結構さっきので心に来てるはずなのに。

きっと、私を悲しませないために嘘ついてるんだ。

…ほんと、優男だなぁ、先輩は。


りく「…Aちゃん」


A「は…」


言いかける前に、口を塞がれた。


…そう、先輩の、唇で。

つまり、キスされてる…ってことだ。



A「っ…ぷは、はぁ、はぁ…せん、ぱい…?」


りく「…やっぱ忘れないで、さっきの」


じゃ、と早歩きで去っていった。


A「…も、無理…」


赤くなりすぎて死にそう。


絶対、前の私先輩のこと好きだったじゃん…




…だって、今でも好きになりそうなのに…







私のファーストキスは、初恋の人であろう先輩だった。

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作品ジャンル:恋愛
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ぴょん吉 - コーヒーゼリーさん» ほんとですか?!意外かなあ…笑 (2019年4月25日 21時) (レス) id: b6411ed0cf (このIDを非表示/違反報告)
コーヒーゼリー - 知らなかった!なんか意外ですね…!笑私も中学生ですよ (2019年4月22日 22時) (レス) id: 0553aa8ad3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん吉 - コーヒーゼリーさん» そうです!最近入学したばっかです… (2019年4月22日 22時) (レス) id: b6411ed0cf (このIDを非表示/違反報告)
コーヒーゼリー - ぴょん吉さんって中学生だったんですか!? (2019年4月21日 23時) (レス) id: 0553aa8ad3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん吉 - アートマジ面白かったですww「アートだから!」って強調してるのもまた笑わせに来てますよねw続き気になるなんて言ってくれて…!その一言でやる気倍増です(*^^*) (2019年3月23日 21時) (レス) id: b6411ed0cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴょん吉 | 作成日時:2019年3月4日 22時

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