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ある雪の日だった。
茂作(ﾓｻｸ)と言う一人の若者が箕吉(ﾐﾉｷﾁ)と言う男を訪ねようとした。
それはまぁ、山の奥で。
茂作が、奥に行けば行くほど雪が酷くなる。
ｺﾝｺﾝ
扉を叩いて茂作は言った。
「おぅい。今晩、ここに泊めてほしいんだが…」
すると、中からそれはもう美しい娘が出てきた。
顔は透き通るように白く、唇だけが林檎のように赤かった。
髪は長く美しい黒に染められていた。
「……こんなむさ苦しいところで良ければ。」
そう言って中に入れた。
「どうも、どうも。」
「(ﾆﾔ」
そして―――――――――
話はそこで切れていた。
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作者名：彩姫@オロチだーい好き | 作成日時：2015年2月5日 18時
