スキ/ｽﾞ×ヒョン/ｼﾞﾝ(R無し) (ページ1)

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第1話ページ1

『うっ！寒！！！』
女子更衣室から外に出ると、あまりに冷たい冬の風が肌に突き刺さった。
5時間目はお昼を食べた後の授業だから、あんまり激しく動きたくないんだけど、体育だから仕方ない.......
「よっ、A！なんでそんなだるそうなの？」
『寒いじゃん。暖房きいた部屋に帰りたい』
「お前教室戻っても寝るじゃん」
『うるっさい！ヒョンジンもだよ！』
「俺の方がまだマシだわ」
『あっそ！』
「お前な、萌え袖やめろ、手出せよ！」
『はぁ、めんど.......』

さっきからやたらとめんどくさいこいつは、ファンヒョンジン。私の小学校からの幼なじみ。もちろん家も近くて、昔からずっと一緒に登下校してる。
私たちはいつもこんな感じだけど、実は私はヒョンジンのことが好き。
だからこそ素直になれないっていうのもある。

今日も体操とランニングを一通り終えてから、先生の長ったらしい話を聞く。
【いいか、今日はサッカーだぞ。授業数が余ったからみんなでそうすると決めたらしいな。】
【じゃあ、ここからはサッカー部のヒョンジン君に進行を任せる。頼んだぞ。】
「はぁーい」
ヒョンジンはあくびをしながらそう返事をして、テキパキとチーム分けを始めた。
「俺と.......じゃあお前ら4人！この5人がそれぞれチームメイト指名な。」
ドラフトみたい.......
そのあと選ばれた4人がそれぞれ指名していき、私の友達もみんな違うチームになってしまった。
えっと.......このままいくと私はヒョンジンと同じチームか。
嬉しいようで緊張してもいる。

「おっけー、じゃああとは俺のチームな。」
私はサッカーが大の苦手だ。ヒョンジンにダサいところ見られたくないなぁ.......
「お、Aいるじゃん、笑」
『なにが面白いの笑』
「いや、完璧だわ」
『なにが笑』
「まぁいいや、じゃあヒョンジンチームのみんな集まって！」
なにがヒョンジンチームだよ.......
それから各チームちょっとした練習をして、チーム対抗戦の準備をした。
『ねぇヒョンジン、迷惑かけたらほんとにごめんね.......』
「は？迷惑？？皆同じだろそんなの」
『いや.......』
「とりあえず頑張れよーー萌え袖ちゃん、パスなら出してやるよ」
そう言いながら肩をバンバン叩いてくる。
『痛いよバカ』
「ごめん笑」