れもんぬ小説短編（一話完結）、中編 (ページ4)

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れもんぬ王子　（短編）ページ4

皆さんのほとんどが住んでいる惑星は地球ですね。
私達３次元からは見えない世界にはツイキャス星という惑星があるそうです。
そこには地球でいう大陸と同じように「カテゴリー」というのがあるそうです。
今回のお話は、そんなカテゴリーの中の「イケカテ」という場所で小国を築いているC.C.王国のれもんぬ王子のお話。

れもんぬ王子は女王様から早くいい人を見つけ、婚約するように言われていた。
ずっと無視していたのだが、今度無視をすればとても厳しいことで有名な「自衛隊の星」に行かせると言われ仕方なく「アニカテ」のお姫様をこっそり見に行った。
小国、大国とわず「アニカテ」のお姫様全てを見て、１人だけ心惹かれる子を見つけた。
その子はA姫。
どうしても婚約しなくてはと必死だったれもんぬ王子は大胆にもA姫の部屋へ侵入し
「初めましてお嬢さん。西の国から、愛の為に貴方に会いに来ました。急な話ですがどうか驚かないで。僕のお姫様にねなってください。」と歌いだした。
しかしA姫はびっくりしてしまい、
「二度と私の前に現れないで」と言って逃げてしまった。
れもんぬ王子は諦めなかった。
「先日の無礼お許し下さい。どうかもう一度だけ僕にチャンスをいただけませんか？」と手紙を送った。返って来た手紙はたった一言
「嫌です。」
それでも諦めず、何度も手紙を送った。
１万通にも及ぶ手紙にとうとう疲れてしまったA姫が１回だけ会ってくれることになった。半径５m以内には近づいてはいけないという条件付で。
やっと会えたA姫にれもんぬ王子は頑張って話しかけるが、A姫からあまりいい反応が得られない。ついに奥の手を使う事にした。それはC.C.王国に伝われる本気の相手以外には使ってはいけない、魔法の歌だ。
「A姫、この前の歌の続きの一部を歌ってもよろしいですか。」
「私、あの歌はトラウマなんです。貴方のせいで」
「お願いします。30秒だけでいいので」
「じゃあそれを歌ったらもう帰ってくださる？」
「分かりました。」

そしてれもんぬ王子は歌いだした。
「貴方の事しか見えなくて、れもんぬの本気見せちゃって、あなたをるてしいあ！はい！」

するとすぐにA姫の目がハートになり、れもんぬに恋をした。
両想いになった２人はすぐに結婚し幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。

しかし魔法というのは、はかないもの。魔法がきれてから本当の幸せを見つけるのはまた別のお話。