れもんぬ小説短編（一話完結）、中編 (ページ1)

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ツイートにのせて　（短編）ページ1

どうして想いが届かないんだろう。
こんなに愛しているのに。
毎日のように好きって言ってるのに。
恥ずかしいからネタみたいになっちゃってるけど、本気なんだよなぁ。

好きな気持ちが伝わらない。
好かれる努力をしても報われない。
１年以上片思い。
自分のどこが悪いのかも分からなくなってきた。
嫌なことはしてないと思うし、もう少し好きになってくれてもいいのに。
一瞬好きになってくれたのかなって思ったのにあれは勘違いだったのかな。

そんなこと考えながら家への帰り道を歩いていた。
下を向いて歩いていたら前から来た人にぶつかってしまった。
「すいません、、」
何にも言葉を返されず通り過ぎていく。
思わずため息をついて夜空を見上げた。

え？

流れ星？

初めて見た

このタイミングでこんなの見たら
もう諦めようと思ってたのに、諦められないじゃん。

誰かにこの感動を伝えたいけど、友達なんていないからツイートする。
恥ずかしいから願い事の内容は書かないけど。
願いをこめてツイートを送信した。

「なんか、ふと夜空を見たら

流れ星流れてたんだけど。

初めて見た」

歩道の真ん中で携帯を握りしめ、目をつぶっている人がいる。
周りを歩く人々は不思議そうにその人を見るが、数秒後にはまた自分の進んでいる方向へ進んでいく。
そうして人々はその人のことを忘れて自分の人生を歩んでいく。
その人はゆっくり目を開けて、もう一度夜空を見上げた。
星が輝いている。自分もいつかあんな風に、、、。
その人もまた自分の進んでいる方向へと一歩踏み出した。

「視聴者がいる限りまだまだ伸び代あるわ。

諦めずに！かめさんでやっていくわ

ほんま、ありがたい奴らやで！

がんばりゅ^o^」

というツイートとともに。

(ツイキャスに想いが届き、閲覧が増えますように byC.C.れもんぬ)

完

＜おまけ＞

一方その頃の視聴者達

リスナー１「なんかれもんぬくんいいことつぶやいてる。これからも応援しよ」
リスナー２「とりあえずいいね、リツイートしとけばいっか」
リスナー３「なんてリプしよっかなー」
リスナー４「何こいつ？ｗへらってんの？ｗｗｗｗ」
リスナー５「なんだキャスじゃないのか。つまんな」
リスナー６「れもんぬのツイート通知来たけど、今推し主のキャス中なんだよな。黙ってほしいな」
リスナー７「、、、(通知設定してないため、自分の人生を歩んでいる)」