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〖樹〗
その日の夕方、連絡を聞き付けたであろう慎太郎が、
"樹！"と俺の名を呼んで、涙目ながらに入ってきた。
その顔が少し幼く見えたのは彼奴には内緒、笑
そう思えたのも束の間。
駆け付けてきて早々、思いもよらぬ台詞を彼が言った。
「彼女さん、大丈夫そ？」
突然、慎太郎の口から"彼女"という言葉。
俺に彼女なんて……いたっ、け？
『ごめん、慎太郎。俺さ、彼女いない……んだわ。』
「は？樹、何言ってんの？笑」
『何って…慎太郎が突然変な事、聞くからだろ。』
「樹、お前…正気か？頭、やっちまったんじゃない？
お前には高校時代からAっていう、学校一美人の
彼女がいただろ？」
『A……？あー、思い出したわ…笑』
正直、彼女の名前を言われても、高校時代の話をされても、
今の俺には分からないし、全てが冗談ぽく聞こえてしまう。
一方、慎太郎は唖然としたまま。
そんな中、俺は冗談混じりに
"じゃあさ、そのA？の所に連れてってよ。
照合したいからさ、"
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ここあ。 - 失礼します！こちら二次創作に当たるのでオリ、フラは外した方が良いかと〜！気を付けてください！ (5月9日 22時) (
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作者名：螢 | 作成日時：2023年4月2日 16時
