恋愛のススメ〜千賀の場合〜

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Aちゃんも、僕も
同じ気持ちでいれた事がすごく嬉しい。



愛しくて、抱き締めれば

｢ありがと。…私も、健永くんが好きだよ｣

なんて背中に響くAちゃんの小さい声。




ねぇ、その言葉、
どんな顔して言ってくれてるの？




腕を緩めてAちゃんの顔を見れば、
恥ずかしそうに笑うから。




嬉しすぎて、Aちゃんの両頬を包み込んでおでこにキスした。





ヤバい。

めちゃくちゃ幸せ。





もう一度Aちゃんを腕の中に閉じこめる。


そうすると、
Aちゃんからもぎゅって抱きついてきてくれて。






｢健永くん、｣


｢んー？｣




少しとろんとした声で
僕の名前を呼ぶAちゃん。


可愛くて顔が緩む。





背中をとんとん、てしてあげると


｢…幸せだね｣


照れながらそう言うAちゃん。






｢ねぇ、｣


｢なーに？｣



さっきよりも強く抱きしめて
Aちゃんに話しかける。






｢僕も同じこと思ってた｣


｢ふふふ。また一緒だね｣




首元で笑うから、くすぐったいって。


だから俺も、
Aちゃんの首元に顔を埋めて
そこにもちゅってキスをした。





｢ふふふ、くすぐったいよ｣



肩をすくめるAちゃんだけど、
無理矢理ぐりぐりって顔を近付けちゃう。



そしたら、
Aちゃんは背中に回してる手をこちょこちょって動かしてくる。






｢んははっ、それダメだって(笑)｣


｢お返しだよっ｣




脇腹とか首すじを、
Aちゃんの細い手がちょこまか動くから
本当にくすぐったくて。


本気で笑いながら逃げてたら、
いつの間にか僕の体は座ったままソファに沈んでて、床ドンならぬ、ソファドンしてるみたいになってるAちゃん(笑)。

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