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｢もう大丈夫だから｣
って何度も落ち着かせてくれて、
部屋に移動した。
｢ごめん、びっくりしちゃって｣
｢Aちゃんは謝ることないよ｣
｢もう落ち着きました｣
｢……俺、出て行くね。
Aちゃんに甘えてこんな事になって｣
｢でも、大丈夫？
また何かされたら、｣
｢さっきマネージャーに電話して、
そのまま警察から厳重注意してもらうことになったから。元々ファンの子だったんだよ、あの子｣
｢そうだったんだ…｣
｢だから俺の心配は大丈夫。この付近もしばらくパトロールしてくれるって｣
｢なら、安心だね｣
｢Aちゃん、本当にありがとう。
ここにいる時楽しかった、昔みたいで｣
｢うん。｣
｢ちょっと思っちゃった。戻りたい、って｣
｢……うん。｣
｢今なら、上手くやれると思うの、俺｣
｢裕太、、｣
｢分かってるよ。
もったいないことしたなぁと思って｣
｢自信もって、Aちゃんも気持ち
伝えてみたら？あの人に｣
｢え…｣
｢好きなんでしょ？
告白されたって言ってた人。
さっき無意識に言ってたよ、“ヒロミツ”って｣
｢うそ…｣
自分でも、気づいてなかった。
｢Aちゃんには、
幸せになってもらいたいの｣
優しく頬を包む、裕太の手。
｢じゃあね、Aちゃん｣
私の頬にキスした裕太は、
そう言って出て行った。
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作者名：mayumitsu
| 作成日時：2018年9月4日 7時
