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翌朝ー。
まだ寝てる裕太に
行ってくるねって声を掛けて玄関を出る。
エレベーターを待って、乗り込むと
後ろから若い女の子が1人乗り込んできた。
深くキャップを被ってて、
大学生？くらいかな。
もう何年もここに住んでるけど、
同じフロアで見かけたのは初めて。
新しく引っ越してきたのかな？
深く考えずに、いつも通り会社に向かった。
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自分のデスクに座って
今日処理する分のファイルを確認していると、
｢アスカ商事のデータ、ある？｣
顔を上げると
｢…ひろみつ、、｣
｢できれば３年分ほしいんだけど｣
面と向かって話すのは、何日ぶりだろ。
｢いけそう？｣
｢あ、うん。今出すよ。ちょっと待ってて｣
｢あざーす。これ、やる｣
ぽいっと投げられる野菜ジュースをキャッチ。
｢くれるの？｣
｢ん。お礼。それよく飲んでるやつだろ？｣
｢ありがとう…｣
えっと、仕事仕事。
パソコンを操作して、
言われたデータの印刷作業に入る。
｢あのさ、｣
デスク越しに話してたのに
いつの間にか隣に座って話す宏光。
｢返事ないってことは、俺フラれたの？｣
私のデスクに肘をついて
2人にしか聴こえない声で聞いてくる。
宏光の方、見れない。
視線はパソコンの作業画面。
｢えっと、、いや、｣
｢まだ待ってていいの？｣
｢は、はい｣
首を縦にブンブン降る私を見て
｢焦らすね〜｣
って鼻で笑ってる。
｢…できたよ、これでいい？｣
｢おう、ありがと。｣
｢…………………………なに？｣
｢ちょっとくらい見てよ、こっち｣
落とした視線に、屈んで入ってくる宏光。
｢待ってるから、いつまでも｣
外周り行ってきますって、
そのまま課を出て行った。
そうだよね、
ちゃんと返事しないと。
｢Aさんっおはよーございます｣
｢にかちゃん、おはよう｣
｢ちゃんと来ました！！｣
｢うん、普通だよね｣
｢うっ。褒めてくださいよ…｣
｢そんなことより、この見積もり間違いだらけ。
早くやり直して｣
｢やっぱ鬼だ…｣
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作者名：mayumitsu
| 作成日時：2018年9月4日 7時
