六十五,アンの部屋 ページ20
気付けば周りは玩具箱や縫いぐるみに囲まれていて、目の前にはモンゴメリちゃんが立っていた。
モ「ようこそ、アンの部屋へ。」
一般市民たちが怯えた表情を浮かべている。
そこに紛れ込んで___やはり居た。森さんだ。
織田作を見られると至極拙い。
モ「あらもう嫌だわ。こんな沢山の方たちに見詰められて。あたし初対面の方とお話するの苦手なの。
でも駄目ね。ちゃんと説明しなくちゃあ。
皆さんお困りまわ。きっとすっごくお困りだわ。
だってこんな見知らぬところに突然連れて来られたんですもの。
あたしだったら心臓が飛び跳ねて____」
谷崎「ナオミは何処だ」
モンゴメリちゃんのマシンガントークを遮ったのは、相変わらず鬼の形相の谷崎君だ。
モ「あらご免なさい。その説明が最初よね。探偵社の皆さんはあちらよ」
谷崎「賢治君!ナオミ!」
谷崎君がドアノブを何度も捻るが、一向に開かない。
モ「鍵なしでは開かないわ。開くのはあっち。」
敦「外の景色が……静止してる」
モ「あたしの名前はモンゴメリ。ここはあたしの異能力で創った空間なの。でも安心なさって。
そこのドアから誰でも出られるわ。
お仲間を取り返したくなければですけれど。」
谷崎「如何する心算だ」
モ「簡単よ。この部屋のアンと遊んで頂きたいの。
アン、いらっしゃい」
モンゴメリちゃんの後ろに、アンが現れる。
モ「アンは遊ぶのが大好きなの。少し甘えん坊だけれど、可愛いのよ」
一般市民たちが、後ろの扉に向かって走って行く。
モ「あっ。ただしそのドアから出たら部屋の中のことは忘れちゃうわよ?よろしくて?」
貴女「織田作!」
私は、コッソリ書いていたメモを織田作に渡した。
貴女「ここにこの部屋の事をメモしておいたから、部屋から出て応援を呼んできて」
織田「だが…」
貴女「ここにポートマフィアの首領がいる。見つかっては拙いでしょう?早く行って!」
織田「わかった。気をつけろよ」
織田作が人混みに紛れて部屋から出ると、残ったのは四人だけになった。
私、敦君、谷崎君。
そして___
ポートマフィアの首領、森鴎外さん。
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おこげ - は、、面白すぎでしょ、、、 (3月22日 21時) (レス) @page32 id: 75e241bf32 (このIDを非表示/違反報告)
ALIENS - はじめまして。とても素敵な作品ですね。沢山の夢小説を読みましたが、私はこの作品が一番好きです。続きがとても気になります。別所にて続けるという事で、この物語が続いてくれるのが嬉しいです。URLが載っていないので分からなくて残念ですが、更新頑張ってください (2018年10月13日 17時) (レス) id: ff37f9f0cf (このIDを非表示/違反報告)
智真(プロフ) - 初めまして。続きが気になるようなストーリー性が面白くて好きです(о´∀`о)しかも読みやすくて最高です!もし、よろしければなのですが、移転先がとても気になってるので教えてくれると嬉しいです。 (2018年6月29日 13時) (レス) id: 809fa61cec (このIDを非表示/違反報告)
アリス・キーリング - 移転先を教えてください (2018年5月15日 20時) (レス) id: af14027b7c (このIDを非表示/違反報告)
曇天に笑う - 別所のリンク先をおねがいします! (2017年10月22日 23時) (レス) id: 9a5180e9be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:燈麗華 | 作成日時:2017年3月2日 0時