86 VIPルーム ページ37
着いた先は……
都心から高速で3,40分程走った先のシティホテル
「余り目立つ場所だと見つかるから。」
と松本さんは言うものの
それでもなかなか立派な佇まい
地下の駐車場からエレベーターホールへ向かう。
赤いドレスはこの場所じゃ浮いてしまって
少し体を丸めて松本さんの後を追う
エレベーターに乗り込むと
松本さんは胸元のポケットからカードキーを取り出し素早く操作パネル上部挿入口に差し込み、最上階のボタンを押した。
専用のカードキーがないと上階のフロアには行けないようになっているらしい
何より、松本さんが既にカードキーを持っていてフロントに寄らずに直に部屋に向かっていることに、やっぱりこれははじめから仕組まれたことだったんだと確信する
まあ、駐車場から部屋まで誰にも会わずに来れたのはこんな格好をしてる私にとってはありがたかったけれど。
エレベーターを降りて
通された所はまるで高級マンションの部屋のようにキッチンからリビングダイニング、寝室までそれぞれ独立した、広々とした空間の部屋だった
思わず「すごい。」と口にすると
松本さんは
「お前んちの方がすごいだろ？」
と笑った。
「腹減ってるよな？ルームサービス適当に頼んでおくから、その間シャワーでも浴びてきたら？
あっ、着替えとかそこのクローゼットに入ってるから好きなの選んで。」
正直にいうと着慣れないドレスは体を締め付けているせいか落ち着かなかったから松本さんの言葉がありがたかった。
松本さんに言われるままクローゼットを開けると
そこには何種もの仕立ての良さそうな服が並んでいた
とりあえず地味目なワンピースをとってバスルームに向かおうとしたけど
私が今着てるドレス
背中にファスナーがあって自分一人じゃ脱げない……
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ゆいねごと(プロフ) - りこさん» ありがとうございます！最近忙しくてなかなか更新できませんが、少しずつでもがんばりますね！ (2018年3月23日 23時) (
レス) id: ef6567bd44 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 楽しんでよんでます！更新がんばってください!!応援してます！ (2018年3月22日 23時) (レス) id: bbbe789c97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やわらかなあたま | 作成日時：2018年2月5日 11時
