70 歯車 ページ21
頭を下げた私に
『お母様』は絶句して
『お父様』は「そうか、わかった」と言っただけだった。
出した結論は
二人だけの問題じゃない
周りの人にも関わること
申し訳ない気持ちと
こうなるのは必然だったと冷静な気持ち
私の中で入り雑じる。
そんな心境を知ってか
『お母様』は私を外に連れ出す
やれディナーだ
やれ歌舞伎だミュージカルだと。
何だかんだ言っても
『母親』なんだ
娘の結婚が白紙になったら心を痛める。
今の私は『私』じゃないけど
そんな『お母様』の心遣いに
心から感謝した。
でもいつまでも甘えてばかりはいられない
それは私の出した答えだから。
━━━━━━
一人で外出する。
今度は『お母様』に出掛けることを伝えて。
外の景色を見ながら電車に揺られる
街は機械仕掛けのように
動き続けている
私は
その歯車の一つにもなってない
何の目的もなく
どこに行くあてもなく
ただ愕然とする。
ふと
スマホが震えたのに気付く
カズ今、どこ?
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ゆいねごと(プロフ) - りこさん» ありがとうございます！最近忙しくてなかなか更新できませんが、少しずつでもがんばりますね！ (2018年3月23日 23時) (
レス) id: ef6567bd44 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 楽しんでよんでます！更新がんばってください!!応援してます！ (2018年3月22日 23時) (レス) id: bbbe789c97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やわらかなあたま | 作成日時：2018年2月5日 11時
