67 やっぱり ページ18
幸せな気だるさ
ベッドの柔らかさとぬくもり
夢と現の境をフワリフワリと行き交って
開いた瞼
手を伸ばしたら
櫻井さんがいない
あれは夢だったの？
違う
身体が覚えているわ
カーテンの隙間から入りこむ光で
もう日の出からは時間がたっていることは分かった
ゆっくりと身体を起こして
部屋を見渡す
床に散らばっている自分の服が
やけに生々しく見えて
顔が熱くなる。
一つ一つ拾い上げていって
ドアの前に立った時
話し声がするのに気が付いた。
櫻井さん？
少しドアを開けて様子をうかがう。
「━━━だからさぁ。
気にすることもねぇだろ？
『接待』みたいなもんだし。
━━━今？ぐっすり寝てる。
オレがどんだけしてやったと思ってんだよ(笑)
━━━━━━
あぁそう、プレゼントさ
あいつ何くれたと思う？
『ペン』１本だぜ?!ウケるぅ(笑)。━━━━」
私からは櫻井さんの後ろ姿しか見えなくて
表情をうかがい知ることは出来ないけど
声だけでもすぐわかった。
━━やっぱり━━
そのままベッドに戻って
服を抱えたまま座りこむ。
ああ、
私何のために
あなたに抱かれたの？
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ゆいねごと(プロフ) - りこさん» ありがとうございます！最近忙しくてなかなか更新できませんが、少しずつでもがんばりますね！ (2018年3月23日 23時) (
レス) id: ef6567bd44 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 楽しんでよんでます！更新がんばってください!!応援してます！ (2018年3月22日 23時) (レス) id: bbbe789c97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やわらかなあたま | 作成日時：2018年2月5日 11時
