63 完璧な恋人同士 ページ14
浮かれた気分で過ごす
櫻井さんの気持ちがあの
一年に一度の誕生日に
私と過ごしてくれるってことは
私を少なからずは気にかけてくれているってこと？
いやいや
『少なからず』じゃない
ちゃんと考えてくれてるってことでいいんだよね？
私達『婚約』してるんだもの
どちらかといえば『当たり前』。
そう考えていいんだ。
櫻井さんの誕生日
プレゼントを用意しなくちゃ。
何を贈ろう？
自分の部屋を無駄にうろうろして
何にしようかと考えてる
━━そうだ！━━
スマホを手に取る。
私と『私』を繋げる唯一のもの
あれから画面も修理した。
『私』が今まで贈ったものとか
櫻井さんの好みとか
わかるかもしれない。
櫻井さんと『私』で写した写真を覗く
こうやってじっくりと眺めていると
アイドルの櫻井さんっていう感覚が甦る
隣にいるのは『私』であって私じゃないのだけど
やっぱり嬉しくて画像を見ながらにやけてしまう。
SNSのトーク画面を見る
今まで見たいとも思わなかったのに。
ちょっとした連絡から顔が赤くなるような愛の言葉まで
二人が恋人であることになんの疑いもない。
そう
なんの曇りもない。
完璧な恋人同士。
なのに。
不意にみた未送信メールに
私は言葉を失った。
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ゆいねごと(プロフ) - りこさん» ありがとうございます！最近忙しくてなかなか更新できませんが、少しずつでもがんばりますね！ (2018年3月23日 23時) (
レス) id: ef6567bd44 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 楽しんでよんでます！更新がんばってください!!応援してます！ (2018年3月22日 23時) (レス) id: bbbe789c97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やわらかなあたま | 作成日時：2018年2月5日 11時
