検索窓
今日:34 hit、昨日:48 hit、合計:462,834 hit

↓↓↓ ページ32

.


あれから、水道へ行く度に体育館の周りをそこらじゅう探しても、女の子らしき人は見つからなかった。



やっぱり血鬼術かな……と肩を落とす。


でも、女の子が攫われていない可能性も………?

あるにはあるけど限りなく低い。



私はため息をついた。


今日中に鬼を倒さなければならないのに、二人のどちらが鬼なのか検討もつかない。




私は焦っていた。



女の子が攫われた(予想)今、鬼が近くにいるということ。


私が女の子を殺させてしまっているかもしれないということ。


そして、その鬼は私しか斬ることが出来ないということ。


私しか、此処にいる人達を守ることが出来ないということ。




その全てが私を焦らせていた。



だから、その時私は"頸を斬る"ことしか頭になかったので、太陽の元に連れ出すという思考まで至ることが出来なかったのだ。



『どうしよう、どうしたら………』



仕事をする為に手は動かしながら、どうすればいいのかを考えていた。


でも、考えても考えても分かんなくて、さらに私は焦っていった。


「A、どうしたの?顔色悪いけど。」



流石、研磨は周りをよく見ている。


私はなるべく元気で明るく振舞っていたつもりだったが、研磨には私の心中はお見通しのようだ。


「まだ体調悪い??」


研磨は、無愛想に見えて優しい所もある。

ただ人と喋るのが苦手なだけだ。


私は、研磨に秘密(?)を話したことで、少し距離が縮まった気がする。


いや、絶対縮まっているはず。



『いや、大丈夫だよ。…あんなに女子のファンがいたらまた行方不明事件とか起きないのかな?』


大丈夫、と何回も嘘をつくのは心が痛い。

でも、今は私に出来ることをしないと。



さり気なく、この話題に持っていった。



.

↓↓↓→←↓↓↓



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (308 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
755人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

赤兎(プロフ) - フレフレ組尊いさん» そんな事を言って頂けて嬉しいです…!!頑張ります!!!ありがとうございます!!!!! (2020年6月20日 14時) (レス) id: 836633cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
フレフレ組尊い(プロフ) - 赤兎さん» それなです。こんな素晴らしい作品を作ってくれてありがとうございます!更新頑張ってください!! (2020年6月19日 1時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
赤兎(プロフ) - =クロスオーバーって最高。 (2020年6月16日 21時) (レス) id: 836633cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
フレフレ組尊い(プロフ) - 好きなアニメ×好きなアニメ=最高 (2020年6月16日 0時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
赤兎(プロフ) - 無月来夢さん» 研磨良いですよねぇ…!私も大好きです!!コメント嬉しいです有難うございます!! (2020年6月14日 17時) (レス) id: 836633cbc0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:赤兎 | 作成日時:2020年5月24日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。