左手の小指 ページ20
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「あ、おしゃべりしすぎちゃった、笑」
グイッて流れ出た涙をゴシゴシって拭うと、その手の動きを制された。
「あい、ばさん…？」
「擦ったら、腫れちゃうよ？」
「あ……」
「泣きたい時は、泣きなよ？」
ね？って優しい顔で微笑まれる。
……相葉さん、ずるい…。
そっと抱き寄せられて、
「ほら、胸貸したげる！」
そう言ってあたしの額を自分の胸に押し当てる。
ポンポンって頭を撫でられて、
「ごめんね？」
って謝る相葉さんに
「なぜ、相葉さんが謝るの…？」
「いや、ほら。翔ちゃんの代わりに、おれが謝っとく。」
じんわりと相葉さんの優しさが胸に拡がっていって、呼吸をすると相葉さんの香りが脳内を侵食する。
「ごめん。」
「…ばか、っ」
その優しさが胸を締め付けて、ポタリと涙が溢れ出た。
「…辛かったよね、誰にも言えなくて、ごめんね？」
「あぃ、ばさん、悪くない…っ」
「うん、でも、ごめん。」
そっとあたしの頬を大きな掌が包んで
「Aちゃん…」
優しく名前を呼ばれて顔を上げると、
ふわりと額に柔らかいものが触れた。
「…え、っ」
「ふふ…おれがついてるから。おれは、Aちゃんの味方でいるから。翔ちゃんとなんかあったら、いつでもおれが話聞いてあげるから、ね？」
約束！って差し出された左手の小指。
「…うん、ありがとう…」
その小指にそっと自分の小指を絡めると、キュッと結ばれて、ほら、呑も！ってニッコリ微笑んでくれる相葉さんに心が軽くなった。
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れなこ(プロフ) - いきなりコメントすいません！初めまして！とてもこの作品気になって初めから読みたいんですが、パスワードの方教えていただいてもよろしいでしょうか？？ (2019年12月25日 18時) (
レス) id: efb1a479d1 (このIDを非表示/違反報告)
和紀☆(プロフ) - ろりぃさん» ろりぃさん、はじめましてー！コメントありがとうございます！嬉しい！翔ちゃんとどうしましょうか・・・←え？wそれはおいおい・・・(爆)楽しみにして下さってて嬉しいです☆ (2019年10月5日 12時) (レス) id: c9577ff471 (このIDを非表示/違反報告)
和紀☆(プロフ) - ともさん» ともちゃん、お？切ない！？ありがとう！！嬉しい！ね、これどーなるんだろぉね。修羅場があるのは間違いない(爆) (2019年10月5日 12時) (レス) id: c9577ff471 (このIDを非表示/違反報告)
和紀☆(プロフ) - kuronekoさん» あはwやっちまいました！きっと、やっちゃってますwwあたしもどぉなるかわかんない笑！最後だけしか考えてないー！やばばばー (2019年10月5日 12時) (レス) id: c9577ff471 (このIDを非表示/違反報告)
ろりぃ(プロフ) - 翔さんとどうなるのー？！それ以上に相葉さんとはどんな風に過ごすのー？！とか気になります！お話楽しみにしてます！ (2019年10月1日 18時) (レス) id: b196cd5c23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和紀☆
作成日時：2019年7月20日 8時
