58 ページ10
現場には真純ちゃんとコナンくんが残り、わたしたちは部屋で待機するために移動していた。
まだ犯人がうろついている可能性が高いから、子どもたちも全員絶対に外へ出さないでくれと念を押されて。
「――あれ、秋乃さん？」
そんな矢先、
目の前に現れたのはよく知った金髪の彼。
「え、安室さん…？」
「わ！安室さんも乗ってらしたんですね！」
蘭ちゃんも彼に気づいたようだ。
「はい、運よくチケットを手に入れたんで。さっき食堂車で毛利先生ともお会いしましたよ」
(今日の格好、当たり前やけどいつもと全然違う…格好いいなあ)
ポアロでのエプロン姿を見慣れているせいか、なんだか新鮮でつい見惚れてしまう。
「秋乃さん、そのワンピースすごく似合ってますね。綺麗です」
ぼんやりしていると、気づけば青い瞳が目の前にあった。思わずちょっとだけのけぞる。
「わっ…あ、ありがとうございます…！
安室さんも、それめっちゃ似合ってます」
ふいにカシャ、と音がしてそちらを見ると、
園子ちゃんがスマホをこちらに向けていた。
「ふふふ、ツーショいただき！ほんっと２人とも映画に出て来そう！お似合いだわあ〜」
あとで送りますね！とテンション高めの園子ちゃんと、それ僕にもくださいね、と安室さんまで。へ、変な顔してへんかったかな…
「そういえば。さっき車内で事故があったそうですけど、何か聞いてます？」
「それが殺人事件みたいで…いま世良さんとコナンくんが現場に残ってるんですけど、」
「ほお、それなら毛利先生にお任せした方がよさそうかな」
とにかく危ないので固まって待機していてくださいね、と安室さんにも念を押されて、渋る子どもたちをなんとか部屋に押し入れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
枝豆(プロフ) - ゆあななさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると励みになります、頑張りますね！ (2018年5月24日 12時) (
レス) id: 12c730cb67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあなな(プロフ) - いやもうほんと、すごく面白いです！！頑張ってください！！ (2018年5月23日 22時) (レス) id: 6443c029d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：枝豆 | 作成日時：2018年5月15日 12時
