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「そういえばコナンくん、
どうしてさっきわざわざ1番奥にいた秋乃さんに質問したんだい?」

確かに、手前にいたのは真純ちゃんと園子ちゃんだ。仲良しの蘭ちゃんもいたのに。


「だって秋乃お姉さん、嘘つくのヘタそうだなって思って!」

可愛い顔でけろりと言ってのけた。


(待ってなんかさっきも同じこと言われたで。いいのか悪いのか複雑やわあ…)


「あはは、やっぱり!さっきボクも同じこと言ったよ。でも悪いことじゃないからさ」

真純ちゃんのなんとも微妙な励まし。


――ひとつ言えるのは、
わたしには探偵という職業は一生できないな、という事だけである。




そのあと、車掌さんにわたしたちが拾ったカードを見てもらったが、もともと企画されていたトリックとは違うらしい。

一体どういうことなのか…



「こうなったら8号車に行って、被害者役の人に聞いてみるしかなさそうだな」

真純ちゃんの一言で、一度話を聞きに行ってみることにした。


・・・


「おじさーん、もうトリックばれちゃったわよ。出てきて説明してよ!」

園子ちゃんがノックをしながら声をかけるが、一向に開く気配がない。


「…ったく、
まさかウチらの部屋で寝てるんじゃ」

そうしてドアノブを引くとガチャリ、とチェーンロックが音を立てた。

「おじさん!寝てないでチェーンロックはずしてよ、おじさーん!」

「どうしたの…?」


「ソファでうたたねしてんのよ、こめかみから血を流して…まるで死んでるみたいにね。
どうせまた、推理クイズのネタだろうけど」

そう言い終わるや否や、コナンくんと真純ちゃんが中を覗き見る。




「「硝煙の、匂い…」」
そう呟くやいなや2人で扉を破ってしまった。


また推理クイズかと騒ぎだす子どもたちに、真純ちゃんが告げる。


「いや、本当に亡くなってるよ」




――その一言に空気が凍りついた。

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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:恋愛
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枝豆(プロフ) - ゆあななさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると励みになります、頑張りますね! (2018年5月24日 12時) (レス) id: 12c730cb67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあなな(プロフ) - いやもうほんと、すごく面白いです!!頑張ってください!! (2018年5月23日 22時) (レス) id: 6443c029d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:枝豆 | 作成日時:2018年5月15日 12時

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