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「あなたはなかなかに無茶をする人のようですね。少し前も火災の現場に一人で向かったとか…」
沖矢さんから指摘されギクリとする。
(なんで知ってるん…もしかしてコナンくん喋った!?)
告げ口したであろう本人を見ると、あはは、つい…なんて笑って誤魔化された。なんて事を。
「…でも、ボクだって本当に心配したんだからね。あの時はみんなに囲まれて同じこと言われてたから敢えて黙ってたけど。一人で飛び込むなんて無茶すぎだよ」
「うん、それは本当に反省してる。心配かけてごめんね」
目を合わせると、真剣な色をしていて。本気で言ってくれているのだと感じた。
「――実は途中で安室さんに会ってね、追い返されたんよ。正直あれがなかったらやばかったかも…」
「え、安室さんに会ったの!?」
急にコナンくんが焦ったように聞く。
「え? …うん。残ってる乗客がいないか確認してくれてたみたい。あとは任せてくれって言われて、戻ったんやけどね」
そしてぱったり意識を失った訳だが。
なんとなく言えずにそこで止める。
「そ、そうなんだ、」
それがどうかしたんやろか。
コナンくんは一瞬考え込むような仕草をしたが、すぐいつもの顔に戻った。
「あの後さ、安室さんにも同じこと言われたんよ。自分のこと大事にしろって。
わりとしてるつもりなんやけどなあ」
苦笑いをこぼすとコナンくんは呆れたような顔をした。ひどいな。
「そうだ、薬も貰ってるから飲まないとだね。ちょっと取ってくるよ!」
そう言うと部屋の外へ出て行ってしまった。
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枝豆(プロフ) - ゆあななさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると励みになります、頑張りますね! (2018年5月24日 12時) (レス) id: 12c730cb67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあなな(プロフ) - いやもうほんと、すごく面白いです!!頑張ってください!! (2018年5月23日 22時) (レス) id: 6443c029d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:枝豆 | 作成日時:2018年5月15日 12時