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「昴さん!こっちこっち!」
車を降りてこちらへ向かってきたのは、メガネをかけた優しそうな男性だった。
とりあえず立とうとするが、ふらついて上手く体がコントロールできない。
「すごい熱なんだ、病院まで連れてってもらえないかな?」
「わかった。…少し失礼します、」
そう聞こえた瞬間。
煙草の匂いと、柔らかな髪色が目の前に広がった。ふわりと浮いたかと思えば横抱きにされている状態で。
「わ、あの、」
「僕はコナンくんの知り合いです。心配ありませんよ、すぐに病院まで行きましょう」
何か言いたいが全く頭が回っておらず言葉も出てこない。
(と、とりあえず恥ずかしい…!)
内心わたわたしている内にコナンくんが車のドアを開け、ゆっくりとシートに降ろされた。
額から首へ、順に手が当てられる。冷たい。
「…だいぶ熱が高そうですね。少し飛ばしますよ」
「うん、頼むよ。昴さん」
車の不規則な振動を感じながら、わたしはいつの間にか意識を手放していた。
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枝豆(プロフ) - ゆあななさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると励みになります、頑張りますね! (2018年5月24日 12時) (レス) id: 12c730cb67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあなな(プロフ) - いやもうほんと、すごく面白いです!!頑張ってください!! (2018年5月23日 22時) (レス) id: 6443c029d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:枝豆 | 作成日時:2018年5月15日 12時