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きっぱりとした口調で突然告げられる。急にどうしたのか?と疑問符がいくつも飛んだ。
「は、はい? 安室さん、なにを」
「いきなり笑っちゃってすみません、真剣に考えてくれてるんだなあって思うと嬉しくて。
…いま完全に腑に落ちました。あなたのそう言う正直なところが好きなんだって」
全く頭が付いていっておらず、ぽかんと固まってしまう。
(好き? ……安室さんが、わたしを?)
整理が追いつかないまま言葉の波が押し寄せてくる。言い放った本人は少しすっきりした表情でゆるく笑みを浮かべている。
「返事はいつでも良いです、ゆっくり考えてください。どんなものであれ、待ってます」
もう一度しっかりと目線を合わせて、そう言った。
「わ、かり、ました…
とりあえずっ、今日は失礼します!えと、上着ありがとうございました、おやすみなさい!」
全くまとまらない頭で喋ってしどろもどろだ。
借りっぱなしだった上着をお返しして、
ドアを開け一礼してからひたすらマンションへ走った。
・・・
次から数話、安室さん視点です。
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枝豆(プロフ) - ゆあななさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると励みになります、頑張りますね! (2018年5月24日 12時) (レス) id: 12c730cb67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあなな(プロフ) - いやもうほんと、すごく面白いです!!頑張ってください!! (2018年5月23日 22時) (レス) id: 6443c029d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:枝豆 | 作成日時:2018年5月15日 12時