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その後列車は名古屋まで行かず、途中の駅で全員が降りることとなった。


「秋乃お姉さん、ほんとにもう大丈夫?」

起きてから、ずっと歩美ちゃんが手を繋いだまま隣にくっついている。

「うん!もうめっちゃ元気やよ。びっくりさせてごめんね」

そう言うと、ぎゅ、と握る手が強くなる。
どうやら思っていた以上に心配をかけていたようだ。


蘭ちゃんと園子ちゃん、真純ちゃんとも無事合流し、事情を聞いたらしい3人からも心配とお叱りを受けた。


「聞いたよ、一人で火元の方行ったんだって?なんて無茶するんだ…まったく。無事だったから良かったものの」

「そうよっ、いきなりいなくなるからびっくりしちゃったし…!」

「本当に心配したんですからね!もう!」


囲まれて集中砲火を受ける。
蘭ちゃんに至ってはちょっと涙目になっている… う、心が痛む。

「申し訳ない…ちょっと周り見えてなかったみたい」

なんとかそれだけを絞り出す。


「まあまあ、それくらいにしてやりなさい」

後ろから阿笠さんの声がする。
振り向くと、その背には哀ちゃんが眠っていた。

「哀ちゃん!…よかった」

無事とは聞いていたが、姿を見てやっと安心できた。穏やかな寝顔だ。


「秋乃さんは人の心配ばっかりだな」

自分のことも大事にしてくれよ?と、真純ちゃんに小突かれてしまった。
あはは…と苦笑いでごまかしておく。




(そういえば、ハンカチ…)

さっき安室さんに貸してもらったもの。
ちゃんと洗ってお返ししないとなあ。


一言お礼を言いたかったが、このごった返した人混みでは合流出来なさそうなので、また後日改めてポアロへ行こうと決めた。

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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:恋愛
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枝豆(プロフ) - ゆあななさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると励みになります、頑張りますね! (2018年5月24日 12時) (レス) id: 12c730cb67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあなな(プロフ) - いやもうほんと、すごく面白いです!!頑張ってください!! (2018年5月23日 22時) (レス) id: 6443c029d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:枝豆 | 作成日時:2018年5月15日 12時

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