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「コナンくんたちもいないね…」
蘭ちゃんが心配そうに辺りを見回している。
「うん、アナウンスは聞いてたと思うから前の方に来ると思うんやけど…」
「おお、毛利君！」
阿笠さんの声。毛利さんが人混みをかき分けてこちらにやってきた。
「お父さん！コナンくんと世良さんは？」
「メガネのボウズはさっきまで一緒だったが、あのボクっ子なら随分前にお前らのとこに行ったはずだぞ？」
「ええっ、来てないわよ！？」
そして哀ちゃんの姿も全く見ていないらしい。
さっき先頭車両の方にも蘭ちゃんが見てきてくれたが、やはりいないというのだ。
子どもたちもかなり心配そうにしている。
(さすがにあのトイレに立った時から時間が立ち過ぎてるし…)
――もし、本格的に体調崩してどこかで倒れちゃってたら？
ざわ、と言い知れぬ不安が襲う。
なんだろう、
わからないけどすごく嫌な感じがする。
(それに、あのメールも気になるし…)
「――わたし、もう一回探してくる！」
「え？秋乃さん！？」
蘭ちゃんに持っていたカバンを押し付け、返事は聞かずに後方車両へ走り出した。
＜覚悟は決まった？＞
少し前の記憶が蘇る。
あの時の哀ちゃんの顔。尋常じゃなかった。
それにどう考えても小学生の子に送るような内容じゃない。
どうしてあんなメールが届いていたのか、
どうしてあんなに脅えてたのか。
何一つわからない。
けど…
とにかく彼女を見つけないと。
頭の中はそれだけだった。
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枝豆(プロフ) - ゆあななさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると励みになります、頑張りますね！ (2018年5月24日 12時) (
レス) id: 12c730cb67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあなな(プロフ) - いやもうほんと、すごく面白いです！！頑張ってください！！ (2018年5月23日 22時) (レス) id: 6443c029d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：枝豆 | 作成日時：2018年5月15日 12時
