59 ページ11
部屋に来たものの、当然ながら暇で。
子どもたちは紛らわすようにお菓子を食べながらお喋りしている。
話題は先日行ったキャンプの話。
なんとその時、火事になった山小屋に閉じ込められて、知らない女性が助けてくれたらしい。
それを聞いて驚いたが、とにかくみんな無事で良かった、と心から思った。
「あの女の人ってミステリートレインのパスリングしてたから、ここで会えるかもって話してたんだよねー」
「まだ見てねえけどな」
「そうなんや、会えたらいいねえ」
なんだかんだ文句を言わず待っているこの子たち、本当にえらいなあ。
しかし、今一番気になっているのは隣に座っている哀ちゃんだ。
朝から風邪気味だとは言っていたが、どうもさっきから様子がおかしい。
それに普段は基本的に落ち着いている子なのに、今日はやたらと意識が散漫だ。
(風邪悪化してきてるんかな…)
「哀ちゃん、大丈夫?つらかったら横になったほうがええよ」
「あ…ありがとう、平気よ」
「ほんとに?無理したらあかんよ」
心配だが、本人がそういうなら仕方ないか。
そしてどうやらこの列車、名古屋まで停車しないことを決めたようだ。
なんでも、財閥の車両で犯罪を起こしたことが許せないらしく、相談役が名古屋で待ちかまえているらしい。権力ってすごい。
真純ちゃんやコナンくんも帰ってくる気配が全くないが、阿笠さん曰くおそらく推理ショー中だから邪魔しないほうがいい、とのことだ。
(まあ、あっちは毛利さんが行ってはるやろし安心かな)
98人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
枝豆(プロフ) - ゆあななさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると励みになります、頑張りますね! (2018年5月24日 12時) (レス) id: 12c730cb67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあなな(プロフ) - いやもうほんと、すごく面白いです!!頑張ってください!! (2018年5月23日 22時) (レス) id: 6443c029d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:枝豆 | 作成日時:2018年5月15日 12時