イケメン王宮【明らかなる捏造です(笑)】 (ページ17)

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「えっと……」

私は困っています。
(なんて大胆なことをぉぉぉぉ！やっぱり
困るよね？？そうだよね……なんだろ、
ホントに、ホントに。他意はなくて！)

ユ「ねぇ、A様。一つだけ言っとくよ？
俺だって男だよ？そんな風に言われたら
襲わないって限らないからね？？」

「ホントに……ごめんなさい…………！」

(わかってます。ホントに反省してます。)

ユ「けど……やっぱり、俺も寝かせてもらおうかな～
いい加減眠いし。」

「え、あ、え、あ、はい。どうぞ」

ユ「んじゃお構いなく。」

そしてユーリがベッド入ってきて
2人寝るには全く問題のない大きい
ベッドだけれど…

ユ「あぁ、そういえば。A様、
さっきのことがあって怖かったら
俺に抱きついてくれても構わないから。
俺は、プリンセスにはいつでも
貸し出しOKだから。おやすみー。
もしくは、俺が抱きついてあげようか？」

「……遠慮します、
ありがとう。おやすみ。」

私は目を瞑ると自然と眠気がやってくる。
今なら……、寝られる。
ここにきて初めてぐっすり……
寝られる気がする……。

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Aの寝息が響くようになると
ユーリはくすっと笑った。

ユ「大切にするよ……いなくなられたら、
俺だって困っちゃうもの」

A様の背中を見ながら、そうつぶやいた。

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ア「……戻ってこれたか……あいつ。」

まあ、大方ユーリのおかげだってジルには聞いたし。
今度こそ……大切なものを目のまえで失くしたくない……。

両親……レイ……

もしこの続きの人物ができた時は、俺はもう
立ち直ることすらできないだろう。
きっと、騎士を辞める。そう思った。
俺の手で……王宮のみんなの力で……
全員を全員分の力で守る……

そして、俺は月を見やった。

ア「……はぁ、思い出しちまうな……あの日のことを……」

あの日から、夜に眠りにくくなっちまった。
今度の襲撃はいつで、
どんな風に来るのかを考えているからなのだろうけど。

理由はわかってても恐怖は

拭いきる事は結構難しい。

段々薄れていくのを待とう。

今日もきっと、夢に出てくるのだろう……
レイがいなくなる直前のことを……。