イケメン王宮【明らかなる捏造です(笑)】 (ページ15)

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「ユーリｨｨｨ!?」

ユ「もうすぐ、王宮につくから大人しくしててねー。じゃないとA様が軽すぎるせいで、俺にいたずらされるよ？」

ヒロインとして、出してはいけないと声を
あげながら俺に抱えられているプリンセス。
…もはや、お笑いでしかない。

俺が、少し笑ってしまうと

「…///ユーリの…ばか。笑わないでよ…」

くすっ…

「…今度はなに？…」

ユ「いや…？この状況って、俺がA様を
拐ってるみたいだぁ…って、思って。」

「…こんな、恐怖も覚えずに…拐われたら
びっくりしちゃうよ？それに、
こんなに心を落ち着けてもいいのかな…」

ユ「どういうこと？」

俺が質問すると、A様は悲しそうな表情
をしたあと、顔を挙げてこちらを見た。

「姉さん…に、いいのかなって…
私が…笑って…笑顔で…城下にいた頃とおんなじ顔をして、人たちに接してたら…
私は…姉さんを忘れそうで恐い…
やっぱり…笑顔でいるべきではなかったのかなっ…て。」

ユ「うん」

「姉さんは、それを望んでないように…
思えて…逆に、私に笑顔を向けてくれてる
人が信用出来なくて…ごめんね……私…
ユーリのこと…今、信頼したいって思ってる…
都合の良いこと言ってるよね…けど、
ユーリが信頼してくれなくたって…私は
この恩を忘れない…私はいつだって信じてるから…！」

あぁ…この言葉を素直に喜べたらどれ程
楽なんだろう…。
俺が黙って顔を前へ向けると
王宮が見える。

ユ「さ、もう着くよ？」

その周りには心配そうに顔をこちらに
向けるジルとかが、門の前にいた…

ーーーー
ジ「ユーリ有難うございました。プリンセスを
連れ戻していただいて。今、アラン殿に
帰ってくるよう言いつけましたので、もうすぐ
帰ってくると思いますが…それを待たずに今日は
お二方とも眠って休んでください。明日の公務は無しとします」

ユ「はい、有難う御座います。その前に、
バスルームは、空いていますか？
A様…水をかけられたようで…」

ジ「ええ、あいていますよ。
ですが、急なことのため、
シャワーのみになると思います。」

ユ「…では、失礼しまs…」

ジ「ああ、あと。ユーリ。」

ユ「はい？」

ジ「安全のためにも今夜、…まぁ。
朝に近いですが。プリンセスの側で寝るか
どうかして、アラン殿がいらっしゃらない間
プリンセスのことを守っておいてください。」

ユ「はい。分かりました、
行こっか。A様！」

A様は、しっかりと頷いた。