野坂くんと私の短編集【野坂悠馬】 (ページ7)

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7.静かな君に花束を【野坂side】ページ7

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分かっているんだ、

本当は。

でも、

受け入れられなくて…

もう君は一生起きないのかと思ってしまって。

忘れたくない。

忘れられたくない…。

最後君は何を言いかけたんだろう。

『ねぇ、野坂くん。』

そこで言葉を止める君。

悠馬「何？A」

気になりAを見る。

『あのね、

私あなたのこと(ギｲｲｲｲｲｲｲｲｨｨｨｨｨｨｯ』

悠馬「え、なんて？」

あの時は汽笛の音で聞き取れなかった。

それが心残りで仕方ない。

聞き返しても君は微笑むだけだった。

どうしてそんな笑うの？

本当に笑ってるの？

どうして何を言おうとしているか分からないんだろう。

僕が一目惚れで告白をしたから、

Aのことをよく知りもしないで。

Aのことを表面上で判断して好きになって…

そういうの僕は1番嫌いなのに。

僕はAのことを何も知らない。

目が覚めたらAに言おう。

Aのことを教えてって。

だって僕は…

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君がサンドイッチを好きということしか知らないのだから。