3.ヤンデレ【妄想型】2 ページ3
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野坂「西蔭のことは名前で呼ぶのに僕にはどうして名字呼びなんだい?いつもみたいに悠馬って呼んでよ」
『はぁ?何言ってるか分かんないのはこっちなんだけど。私が付き合っているのは政也だよ』
野坂「またまた、僕を妬かせてかまって欲しいのかな?そんな事しなくても僕はAが好きだよ」
1歩ずつ近づいてくるから後退りをするとまた1歩と前に出てきてジリジリと壁の方に追いやられていく。
『ちょっ、それ以上近寄らないで…』
野坂「何、照れているの?相変わらず可愛いね君は。僕はこんなにも君を想っているのに…今日も西蔭とどこか遊びに行こうとしているし」
『いや、別に…ていうかなんで知って…』
野坂「Aのことならなんでも知っているよ。血液型に誕生日、性格に癖にスリーサイズに好きな食べ物嫌いな食べ物、趣味思考女の子の日も全て」
ひっ、と息が漏れる。
『あっ…』
背中に壁が当たったのがわかる。
それをチャンスだと思ったのかすぐ顔の真横の壁に添えられる手。
いわゆる壁ドンだ。
普通の女の子からしたらときめくシチュエーションだと思うのだがあいにく私は政也以外見ていない。
今の感情としては今すぐここから逃げたい、だった。
『どいてよ野坂くん!』
そう言うと意外だというかのように彼は眉を動かした。
野坂「君はこの状況においても強気なんだね」
『いいからどいて!』
ブチッ
何が起こったのか分からなかった。
野坂くんが私の黒いワイシャツを勢いよく開いた音だと理解するのに時間がかかった。
『…え、い、嫌っ』
抵抗しようとしても手首を掴まれていて出来ない。
『や、やだ、…助けて政也!』
野坂「悪い子だね。僕が…
躾けてあげるよ」
『い、いやあああぁぁっ』
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作者名:青井 | 作成日時:2020年3月27日 1時